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1910年代から大戦へ6

 1910年代から大戦へ6


1931年暗黒の不調期が訪れてから5年。

世界の不況は少しずつ好転し始めていた。

日本、アメリカ、スペイン、イギリス、ヨーロッパ連盟、ドイツ。

どこの国も不況を脱してなんとか経済が回り始めていた。


しかし、まだ暗黒期の国があった。

中国だった。

中国は不況発生時の対応を間違えた。まず、どこの経済圏にも入らなかった。(どこも入れてくれなかった。)

なぜなら当時、中国の経済発展が進んでいたけど内部は腐敗していて首相や、議会が腐りきっていた。

また、中国は日本やドイツ、アメリカ、イギリスの技術泥棒を行ったり肖像権、特許、知的財産権を侵害したり世界各地で中国人の素行の悪さが見られていた。

この状況でどこの国が中国を自国の経済圏にいれようとするだろうか。いや、誰も入れたいと思うはずがなかった。

こうして、中国はどこの国の経済圏に入れてもらえず(まぁ日本や、極東イギリス植民地からは多少あった。)経済はかなりズタズタになった。そとそも中国は広いんだから国内需要をこの時期に伸ばせば良かったのだが次々と失敗する国内政策や、軍事費削減により国民と軍の怒りが爆発。遂に暴発した。

1931年4月4日に4.4事件が発生した。北京の議会と首相官邸を含む北京中心部を軍の第二作戦集団15000人が制圧。

クーデターを実行した。

その日のうちに上海、広州、マカオ、重慶、旅順等各地の大都市もクーデターをした臨時国防政府に恭順した。

臨時国防政府は経済活動を一時停止しすべての国権を軍が握り、そして自らがやったようなクーデターを阻止するための治安維持法を改正して市民の権利を小さくして認められていた集会の自由や言論の自由、デモの自由を剥奪した。

一ヶ月後、中国国民の特に沿岸部の経済を回していた実業家やデモ隊だった人達や、報道機関や民主派が大きな反発をした。

中国軍はデモが激しくなっている上海、杭州、寧波、廈門、福州、青島、広州、深圳等の旧列強植民地で元々民主派が前政権でも強かったところに臨時国防政府は戒厳令を敷いてデモ隊を無理やり解散させた。さらに報道局を閉鎖。道路、鉄道には軍隊を置いた。

臨時国防政府は日本やアメリカ、ドイツといった列強国からの激しい非難を無視した。

そして、民衆の怒りはどんどんたまっていった。

また、経済活動を止めたからといって経済が完全に止まったわけではなくて次々と燃料がなくなったり、軍の給与支払いが止まったり、鉄道を動かす石炭がなくなったり、そもそも運ぶための鉄道が動かず配給システムを崩壊し始めていた。

はっきりいってもう限界だった。

5月15日上海駐屯の第四作戦集団と広州の第五作戦集団は遂に上層部の要求に耐えられなくなり暴発した。

上海市長、漸江省長官、福建省長官、広東省長官と市民を巻き込んで独立したのだ。

午前11時に一斉に第四、五作戦集団の兵士がクーデター政府直属の憲兵隊と警務部の兵士を制圧。駅を警備している中央警察局の警官も制圧した。

午後4時には広東省、上海市から敵軍はいなくなり、午後8時には漸江省、福建省からも北京の尖兵が消えた。

市民は新しい軍ではなく元中国政府で官房長官をしていた蒋介石を臨時政府大統領とし、上海市を含め5つの長官と各地の区長を臨時議員として任命し言論の自由が認められた。

次の日の7時に中国北京政府は会見を行った。

「南部、上海と広州にできた中国連邦政府は反政府組織であり正統な政府は北京にある。」

そう言ったのだ。

しかし、日本連邦加盟国、アメリカ合衆国、ドイツ、サウジアラビア等の国家は南部の政権を認めた。

北を支援していたのはソビエトだった。ソビエトは北京政府に満州を通して8万人のソビエト軍を派遣した。

南部政府は市民からの多額の寄付から日本から最新兵器を購入。中国軍の第四、五作戦集団の武器と合わせて臨時国境線にて北京軍を迎え撃った。

その頃西部でも独立し始めた。中国が侵略していたチベット、ウイグル。さらに毛沢東が軍事政権ではなくて共産主義の楽園、雲南四川共和国を建国。そこには雲南、四川、重慶、食州が加盟した。さらに南部の中国連邦政府には江西、海南、広西、安微、河南、湖北、江蘇省が加盟。そこ以外は北部の北京政府領になった。

北京政府軍は焦り急いで江蘇省北部を攻撃しようとした。

5月18日午前9時に北京軍25000が徐州を攻撃した。



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