1910年代から大戦へ3
特例更新です!つい、更新しちゃいました!
1910年代から大戦へ3
ノースカロライナ州、バージニア州州境
周辺住民の彼らは驚いた。
突然ノースカロライナ駐屯の米陸軍がバージニア州との州境を閉鎖したのだ。
米陸軍の南部方面軍は7個師団が合衆国陸軍から連合陸軍に代わった。(ちなみに北アメリカ側の軍隊は米軍のままで行きます。)
米海軍からも離反が相次いだ。
戦艦サウスダコタ、ノースカロライナ、モンタナ、コロラド、ニューメキシコ、アリゾナを中心に空母ダンクレー、重巡洋艦、軽巡洋艦、駆逐艦等30-40隻程度も離反した。
北部と西部を統治するアメリカ合衆国政府は大騒ぎになった。南部諸州が独立してさらに米軍の中から多数離反が起こったのだ。
「すぐに米軍の総力をもって反乱を鎮圧するべきだ!」
強硬派のラコンネン副大統領が発言した。
「ですが、南部の軍と一部海軍部隊も離反しています。既に正常な国防活動ができる状態ではありません。」
スコットマン国防長官が反論する。
「大統領緊急事態です!」
首席補佐官のマクードが急いで入ってくる。
「南部アメリカ連合をソビエト連邦が承認しました。さらに、スペイン王国政府も承認しました。他の国も習い始めています。行動するなら今しかありません!」
「既にソビエトとスペインが後ろにいるなかで不完全な米軍を動かしていたずらに負傷者を増やすだけだ。ここは今すぐにでも介入すべきだと私も思うが、海軍も被害が大きい。ここで我々が先走って攻撃してまた、南北戦争になるのは困るのだ。」
「トレース大統領!」
「済まないが攻撃命令は出せない。」
こうして史上最も勇敢で臆病でもあったトレース大統領の命令は
「攻撃するな。」だった。
彼の決断は後世においてあるときまでは史上最悪のろくでなし大統領と評価されるが、ある時から戦争を食い止めた英雄的な功績を残した大統領と評価される。
ニューヨーク株式市場
ニューヨーク株式市場はアメリカの行き末への不安や大統領への不信感、経済損失等からドルが大量に売られた。
こうして起こってしまった。
大戦の引き金を引いた世界大恐慌が。
日本国家安全委員会(緊急召集)
枢密院議員38人と内閣及び最高裁判所判事、国防軍上層部、日本銀行総裁に立法議会から変わって衆議院と参議院となったところから国家安全委員会の委員が62人。
彼らが一同に集まって会議が行われた。
議題はアメリカで起こった世界恐慌レベルの経済危機についてとアメリカ内乱についてと、そして世界大戦が再発する可能性についてだった。
「まず、経済危機に対する対策についてお考えがある方はいらっしゃいますか?」
民主党党首の原敬が手を挙げた。
「日本連邦加盟国同士の貿易を活発化してドルや、ポンド、フラン、元を排除し、さらに国内事業を公共事業を行い経済を回す。これが一番の最善手だと思います。」
さらに自由民主党の加藤高明が発言する。
「原の意見に追加して証券所を混乱が落ち着くまで閉鎖するべきです。また、インドをイギリスから独立させましょう。あそこを日本連邦とは言わずとも日本の経済圏に加えると日本の国益になるはずです。」
それに外務省の片桐通外相が大声で反論する。
「それは、既に100年以上続いている日英同盟を捨てるとそういうことですか!」
「そこまでは言ってないが我々はインドを支援するだけでイギリスを捨てるとは言ってない。」
そこに未来の党首のジョール.ローダムが発言した。
「そもそも斜陽帝国イギリスの味方をしても仕方ないでしょう。確かにイギリスの植民地は広いですがそこそこガバガバです。見るからにパクスブリタニカ時代の勢いを失っています。」
そこに、山本権兵衛国防長官が発言する。
「今しがたイギリスとの協力関係を戻すという決断をしそうな雰囲気ですけど我が日本はどこの国と軍事同盟を組む気ですか?」
「アメリカ合衆国でいいんじゃないですか?あの国の技術力と経済力は強いですから。」
しかし、それに枢密院の島津謙信が反論した。
「しかし、あの国から今、世界恐慌が来ているのですが。さらに、北部と南部に分裂して国力は弱まっているはずです。」
それにジョール.ローダムが述べる。
「だからこそです。ここで我々が助けて恩を売っときましょう。さらに、おそらく十数年以内に大きな戦争が起こります。その時にイギリスは役に立たないでしょう。少しずつ世界は変わり始めています。判断を誤ると我々も被害を受けます。」
そして、ここで名誉宰相が口を開いた。
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