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1910年代から大戦へ2

 1910年代から大戦へ2


1926年7月 アメリカ ヒューストン

「これから全世界に向けて発表することがある。」

テキサス州の大都市であるここヒューストンで世界史を変える大きな事件が起こった。

「我々、テキサス州を中心に南部のルイジアナ、ミシシッピ、ジョージア、フロリダ、アラバマ、オクラホマ、テネシー、アーカンソー、ノースカロライナの計10州は北部の資本主義による格差社会に反発し、計画経済と社会主義による富の分配を合衆国政府に求めます。一週間以内に返答が得られない場合叱るべき措置を取ります。」

これに対して集まった記者達が一斉に質問を浴びせたので、

「お一人ずつ質問をお受けします。」

「ニューヨークタイムズのジェイソンです。南部10州でも経済格差や、また、人種差別も北部より激しいと思いますがまず、北部に要請するよりも南部自身が自分が治める州から実践すべきだと思いますがどう思われますか?」

「我々としては合衆国全域でするべきだという意見でありますので我が州のみでそういうことをすることになると争いの種になると考えられたことから連邦を通すべきだと思い先に合衆国政府に通達して実行してもらおうということであります。」

「CNNのアリシアです。叱るべき措置とはなんなのでしょうか。」

「それは、まだ答えることができません。」

このようにいくつかの質問の後会見は終わった。

まだこのときは北部の人間も合衆国政府も、列強各国も、南部の市民も誰もこんな大事になるとは思っていなかった。


二日後 合衆国政府

「どうしますか?我がアメリカはそもそも資本主義による経済発展を国是にしています。この状況で南部の人間によって言われたからといって世界の中で最も自由市場による自由な経済を失わせたなんてことになったら、そもそも企業家の支持が離れてしまう。」

「そもそも南部は人種差別やってるんだからそんな格差どうこうの前に人種差別を無くして欲しいんだがな。」

「それで、どうするか?南部の対抗策はなんだろう。」

「おそらく次の選挙の時に妨害したり、もしくは、大統領を脅すのかも。南部の支持がすべて失われてしまったらそこそこ危険ですね。」

「ただ、逆に言えば我々で対処できる。とりあえず様子見でいいんじゃないか?」

「いや、ここははっきりNOと言おう。」

「まぁ確かに合衆国のはっきりとした意志を示せるな。」

「では、しっかりNOを突きつけてやろう。」

合衆国のこの決断がまさか歴史を大きく変えるとは誰も思っていなかった。


1926年7月13日アメリカ ヒューストン

「皆さん!合衆国政府は我々の資本主義の改善要求を退けました!彼らは大企業家どもの圧力に屈したのです!我々南部諸州はアメリカ合衆国に我々の欲求が通らなかったということで我々で計画経済を実施し格差を小さくすることをします。また、我々南部諸州は意志の疎通が合わない合衆国から独立しここ、ヒューストンを首都にアメリカ共和国を作ることを宣言します。」

「えーーーーーーーーー!!!!!!」

記者の驚いた声が会見場に響き渡った。

会見場を監視していた軍人がペンタゴンに連絡するのだろうか。

急いで会見場を後にした。

さらに会見が終わって記者たちも急いで会見場を後にした。


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