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植民地主義の陰りと日本連邦発足7

 植民地主義の陰りと日本連邦発足7


1907年3月25日 午前11時 ダルエスサラーム 自治政府庁舎

「まったく今日もかったるいな。」

「本当だよ。」

タンザニア自治警察庁の警察官がここ自治政府庁舎の正面玄関前の車両入り口を警備していた。

「それにしても一週間前はデモ隊でここが覆い尽くされていたのにまったくいなくなったな。」

「デモ隊がいなくなったのは楽で良いけどな。」

「そうだな。しかし、本当にそれだけだと思うか?」

「はっ?」

なんだよと思いながら振り返ろうとしたとき頭に銃口を突きつけられた。

「ジョン、冗談だろ?」

「悪いな、レイ。お前にここにいてもらったら困るんだ。お前とは仲が特に良かった。だから殺さずに眠らしてやる。」

そう言ってジョンは催涙ガスをレイに嗅がせた。

そして、眠ったレイを仮眠室のベッドに運び彼は連絡した。

「警備員の内三人は休憩中。もう一人のペアは殺しておいた。現在正面玄関はノーチェックで入れる。屋上の狙撃手はそっちで何とかしてくれ。」

「了解。」

すると、自治政府の前の幹線道路を走っていたトラック4台が車線を変更してこっちに突っ込んで来た。俺はゲートを開けて彼らを素通りさせた。


屋上 

俺は屋上の見張りを担当していた。11時過ぎくらいでちょうどお腹が空いていたときに事は起こった。急に入り口に向かって幹線道路を走っていた大型のトラックが突っ込んできたのだ。そして、なぜかゲートが開いたのだ。

「まさか!」

俺は急いで狙撃銃と無線をとった。そして、覗き込む。そして、トラックは玄関前で止まると一斉に銃それもショットガンを持って庁舎に突っ込んできた。俺は急いで総合警備室に連絡する。

「緊急事態!正面玄関に武装した敵あり。数は約150人程度。これより迎撃する。」

「こちら、警備室了解。」

俺は急いで狙撃を開始する。一発一発正確に狙撃する。すると、トラックの外に何かが運ばれてきた。

「なんだあれ、」

するとこっちにそれを向けてきた。そして、発射された。

そして、ここに着弾する。ドーンとあう激しい破裂音を聞いたあと俺の意識は途切れた。実は俺は死んでいなかったがこれは迫撃砲だったらしい。


庁舎内

庁舎内は大混乱だった。警備室から避難警報が出されてみんなが逃げ出そうとしたとき正面玄関からショットガンで武装した兵士が入ってきた。彼らは警官を殺した。そして、見せしめに何人かを殺したあと、「お前たちは人質だ。」そう言った。そして、多数の職員は縄で縛られて庁舎地下の体育館で監禁された。


自治政府首相執務室

俺、長淵錬次は今日も職務を全うしていた。自治政府は急いで体制を固めろと本国の外務省から再三の勧告を受けていた。なぜならタンザニアだけが政情が安定しなくて独立できていないからだ。そして、俺は今日にタンザニア州軍(将来のタンザニア国防軍)の情報部からタンザニア王国解放政府と名乗る上層階級による反日本派の本部の場所を報告されていた。そして、今日、俺がこの文書にサインすれば国防軍によって彼らの最終拠点を壊滅させるはずだった。

「はぁー終わった。昼休憩に行かないか?」

俺は秘書と執務室付きの職員を誘って扉を出ようとしたときだった。緊急警報が鳴り響いた。

「なんだ!?」

すると外から銃声が聞こえてきた。

「隠れろ!」

秘書や職員たちにそう言って裏部屋に隠れさせる。

「いいか、おそらく反体制派によるここへの襲撃だと思う。俺が逃げたらとことん狙われるがお前たちだったらたぶん大丈夫だ。俺は人質になるけどお前たちは国防軍による奪還作戦時にこの庁舎の情報を教えろ。実は総合警備室でも監視カメラ映像が見れるがこの奥の秘密の部屋でも見れる。いいか、絶対に見つかるなよ。」

「わかりました。」

そう言って秘書や職員たちが隠れたとき部屋の扉が開いた。




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