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スカンジナビア統一戦争

 スカンジナビア統一戦争


1891年 スウェーデン ストックホルム

「さて、諸君。北欧は今危機に陥っている。戦争終結から6年。北欧諸国はなめられているといっても過言ではない。つい先日には復活を遂げようとしているドイツとデンマークが国際連盟の場で領土紛争の戦いがあったがデンマークは結局領土をとられてしまった。さらには、アメリカによる経済侵略の危機に我が国を含めてデンマークや、ノルウェーがおかされている。これは北欧諸国の危機である。だから私は決めた。北欧を統一する。一国では対抗できずとも四国が協力すれば、強い国家にも対抗できる!!One Scandinavian!!!」

「One Scandinavian!!」

スウェーデン国王兼ノルウェー国王のオスカル二世の野望によって、

ここ北欧で戦乱が起ころうとしていた。


1891年 8月5日 9時 マルメ

ここに、スウェーデン陸軍5万人が待機していた。

そこに命令が下った。

「国王よりデンマークへの侵攻許可が出た。これよりこの部隊はデンマークを攻撃する。」

スウェーデンとデンマークの間には海峡がありそこが自然の国境線となっていた。スウェーデン軍の部隊は事前に集めておいたタンカーに乗り込んだ。これはマルメ所属のタンカーでコペンハーゲンで荷物を積んでリバープルに向かう予定だった。

陸軍の一派5000人が二台のタンカーに乗船し1500人程が遊撃任務として漁船でデンマークに潜入した。残りは向こうの部隊が事を起こしてから輸送艦で上陸する予定だった。


13時 コペンハーゲン

タンカーがコペンハーゲンの港についた。5000人の部隊は50人ずつ100の部隊に分けてコペンハーゲン各所に展開した。タンカーは怪しまれないようにさっさとリバープルに向かった。そして、漁船にて潜入した部隊もコペンハーゲン付近の山林に100人ずつ15部隊が展開した。沖合にはスウェーデン海軍の輸送艦が護衛の駆逐艦を伴って展開した。


16時

作戦決行の指示が出た。

市内各所に潜入した軍人が一斉に行動を起こす。まず市内にある4つの駐屯地に1000人ずつの部隊が突入する。そして、その際に各地で煙玉が使われて市内各地が煙に覆われる。また、各地で銃声が響き渡る。山側にあった王宮では山林に展開していた1000人の部隊が攻撃を開始。漁船にて持ち込んだ迫撃砲が王宮各地に落ちて爆発音が響き渡る。さらに、沖合のスウェーデン海軍の駆逐艦の中に混ざっていたスウェーデン海軍に二隻しかない戦艦の主砲が火を吹く。弾丸が港の監視所と駐屯地の方へ翔んでいく。さらに、デンマークの官庁街にも軍人が展開した。


18時 

デンマークの首都のコペンハーゲンはわずか二時間のうちに制圧された。まず初動を行うはずの駐屯地の部隊が攻撃された。武器を持たないデンマーク軍兵士に武器を持ったスウェーデン軍が銃を向けて制圧した。さらに、市内各所のインフラ関連施設や、警察署や、通信所、病院、駅、港湾などほぼすべての重要施設が制圧された。また、王宮も仮想敵国はドイツだったためドイツ国境線から離れているコペンハーゲンの王宮には対した防衛施設がなかった。衛兵はいたけど200人程度。1000人のスウェーデン軍の精鋭部隊の相手をするのには少し荷が重かった。あっという間に壊滅して王宮内部も制圧された。また、どこからか秘密の通路の場所がバレていてそこに逃げようとしたデンマーク国王も捕縛された。デンマーク国王は国民の命の保障と引き換えに降伏を宣言。デンマーク領全域はスウェーデンによって併合された。



8月6日 10時 フィンランド

スウェーデンは翌日フィンランドに圧力をかけてスウェーデンの傘下に入ることを強要した。というか強制した。実は前日のうちにこちらのフィンランドのヘルシンキにも部隊を投入していたのだ。そもそもフィンランド軍は一個師団相当の25000人で陸海軍をまかなっていた。また、ロシア国境に多く割かれていたため首都警備は少なくあっという間に占領された。また、フィンランドでは反ロシア感情は高かったが別に反スウェーデン感情は少なかった。なのでけっこうスムーズに進んだ。


8月9日 スウェーデン ストックホルム

王宮でスカンジナビア共和国の建国が発表された。国家元首は国王だが各地方から来た議員が政治を行う政治体制だった。こうして北欧は統一された。







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