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樺太道戦線5

樺太道戦線5


樺太道 和水市

人口10万人のこの都市には保安隊の駐留所があった。

人は皆幸せそうに過ごしていた。

そんな街に大きな危険が迫っていた。


ロシア陸軍 極東管区第四歩兵旅団

彼らは上陸艇で樺太海峡を渡り樺太道和泉市の市街地北西8㎞のところに上陸した。他にも樺太には20個旅団10万人が上陸していた。

「住民にバレないように行動しろ。」

「了解。」

彼らの目標は和泉市にある、保安隊駐留所である。樺太を管轄する日本陸軍第41師団は豊原、オハ、長峰、米倉の四都市に集中配備され、あとは、警備大隊が各地の保安隊駐留所に分散して置かれているのだ。だから樺太では保安隊駐留所は実質軍事駐屯地みたいなもんなのだ。彼らはゆっくりと和泉に近づいていた。


和泉市 国道221号

俺、亀田金吉は馬車でオハの方へ向かっていた。俺の仕事は食料品の運搬で豊原市の樺太道総合市場から氷に詰めた生鮮食品を運んでいた。俺が馬車を動かしていると前の方から銃撃音が聞こえた。

俺は国防軍の予備役っていうやつで国防軍に2年間所属して今はそこの肩書きを使って樺太総合輸送という会社に勤めている。

そして、俺は気づいてしまった。この音が日本軍の使っているライフルの音ではないことに。そして、俺は危険を承知で道ギリギリをゆっくりとその音が聞こえたもう少し先へ向かった。


俺は見てしまった。それは、明らかにロシア軍っぽい軍服をした人間がおそらく沿岸警備隊の伝令を拷問しているところを。おそらく、この辺の沿岸警備所がロシア軍の上陸に気づいて伝令を街に向かわせようとしたのだろう。しかし、よく見るとロシア軍人の後ろに車らしきものが見える。なにやら、最新兵器である輸送車を持ってきたらしい。日本の道は馬車用にきれいにコンクリートで舗装されているから馬の早さより自動車の速さが勝ってしまったのだろう。

そして、ここは、さっき和泉市を出たばかりなのでおそらく街まで三キロのところだ。そこまで来たのに捕まってしまったのだ。

観察していると、向こうの警備官が何か伝えている気がする。

口が動いている。おそらく、

「私はもうダメだ。私の代わりにあなたが伝えて。」

そう言った気がした。

そして、彼は最後の力を踏み縛り必死に彼らに立ち向かった。剣を抜刀しおもいっきり叩きつけた。

5人いたロシア軍の内の一人が刀に切られて血しぶきをあげる。

周りの兵士がその兵士に向かっておもいっきり銃弾を浴びせる。

そして、俺はその瞬間自分がさっき馬車を止めたところに向けて走り出した。銃声で誰も気づいていない。

そして、その警備官もこっちを見て「あとは、頼んだ」そう目で訴えかけていた。

彼は最後にもう一人の敵を倒して力尽きた。

俺は必死に馬車に戻り車から馬を離して急いで街に戻った。

これでも俺は昔の国防軍に所属していたとき馬上射撃隊所属だったのだ。何年ぶりだろうかこんなにも本気で何かを成し遂げようとすることは。そう思いながら彼は馬をかけた。

新しい小説を投稿しました。この世界観を現代まで持っていてそこで世界がファンタジー化したという設定です。ぜひ、読んでみてください。

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