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樺太道戦線4

 樺太道戦線4


「我第一艦隊及び第十二艦隊戦場に到着。」

遂に日本側の援軍が来た。

いや、本軍が来たと言ってもいい。

「持ちこたえぞ!!」

「勝った!!勝った!!」

艦橋はお祭り騒ぎだ。

「静まれ!!」

艦長の怒号が入る。

「まだ、勝ってないわ!!目の前に援軍は来たがロシア海軍は健在だ。気を引き締めろ!」

「了解!!」

士気は最高になった。


ロシア艦隊

「なんてことだ!来てしまった。その上まさか、第一艦隊の後ろにいるのはプリンセスオブヤマトじゃないか!!撤退だ!!」

司令官は錯乱状態になった。

「ヤバイぞ!!」

ロシア海軍首脳部の司令部は大騒ぎだ。まさか、第一艦隊がこんなにも速く横須賀から出てくるとは。ロシア海軍の予測では舞鶴、大湊の艦隊を撃破後ロシア陸軍に後はすべて任せて極東艦隊はウラジオストクに帰港して日本海軍の第一艦隊とは戦わない予定だったのだ。

そもそも、日本海軍の第一艦隊には最新鋭戦艦大和に特別重巡洋艦長門に、戦艦伊豆、武蔵、常陸、伊勢等多数の戦艦に長門を中心に最新鋭巡洋艦隊、駆逐艦霧雨を中心に20隻近く。さらに、当時最高峰の海軍の技術である潜水艦。かなり大きな艦隊でアメリカの第4艦隊とイギリスの第一艦隊の3つ合わせて呼ばれるトップスリーの一角なのだ。ロシア海軍だって泣く子も黙るこんな艦隊と戦いとはまったく思わない。

だんだん首脳部から末端まで恐怖が伝染していく。

既にロシア軍の士気は最悪だった。

司令官の決断が問われた。

「撤退だ。」渋々司令官は撤退を決めた。まぁそもそも樺太海峡に日本海軍を行かせないようにするのが第一目標なのでそれは達成したのでまぁいいか。という風に決まった。

「全艦へ司令官より。我が艦隊はウラジオストクに帰港する。第八駆逐隊は殿を勤めよ。以上。」

ロシア艦隊は急いでウラジオストクに撤退していった。


第一艦隊司令部

「逃げてきますよ。」

参謀が残念そうに呟く。

「まぁ追いかけても良いがどうしたものか。」

「まぁ追撃戦ほど怖いものはありませんよ。」

「そうだな。」

「敵の第八駆逐隊が殿を勤めるようです。」

「第一艦隊第131駆逐隊に連絡。敵の殿部隊を殲滅せよ。」

「了解!!」


駆逐艦霧雨

日本海軍最新の汎用型駆逐艦朝霧型。

全長135m。最大排水量1500t。8.5cm砲4基。52cm魚雷発射管8基。速度38kt。魚雷発射管を8基備える大型駆逐艦である。

艦長は28歳の若き艦長である筑紫忠典大佐だ。

艦内は高い士気で良い雰囲気だった。

「第131駆逐隊全艦へ。これより、敵殿部隊へ攻撃を開始する。」

11隻の駆逐艦がロシア海軍の第八駆逐隊の7隻に向かって突撃を開始した。後方から戦艦と巡洋艦隊の支援砲撃が敵艦隊に向かって翔んでいく。

「魚雷発射よーい。」

「発射!!」

第131駆逐隊11隻から37本の魚雷が発射された。

どんどん敵艦隊に近づいていく。

そして、破裂音が響き渡る。

敵駆逐艦3隻が撃沈されていた。

敵は艦隊が撤退できたようで殿部隊も残存部隊が救助してから撤退を始めた。

日本は日本海海戦に勝利した。

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