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樺太道戦線1

 樺太道戦線1


東京立川総合司令部

「長官、緊急事態です。ウラジオストクに潜入中の情報部隊から連絡が。ロシア海軍の極東艦隊が日本海方面に出港しました。で、こちらは統合参謀司令部の見解で72時間以内に日本のどこかの都市に攻撃を仕掛けてくる可能性があります。」

「なんだと!?首相と枢密院、立法議会に連絡しろ。あと、大湊と舞鶴、豊原の海軍基地と内務省の沿岸警備局に連絡して哨戒を増やしてもらって。」

「わかりました。」


首相官邸

「国防総省から連絡を受けた。速やかに国防非常事態会議を開く。立法議会の担当議員と最高裁判所長官、枢密院議員、大臣を召集しろ。」

「了解しました。」


ポギビ沿岸監視所

「なんだ?海の向こうから船が来る。」

「めずらしいですね。」

ここの沿岸監視所員は4人。今日は二人が当直だった。

「この時期にここを通る日本の船なんて。」

「ええ。」

しかし、そこで若い職員がふと思い出したように

「そういえば、今漁船を含めて政府の許可がないとこの樺太とロシアの間の海峡は通れないはずでその上、今日通る許可がある船は1隻だけです。で、遠くから見える船は10隻以上。まさか、」

「まさか、ロシアか。」年配の監視員が言った。

「すぐに連絡しないと!!」

若い職員は急いで対応マニュアルを出して電話を手に取る。

彼はオハにある司令部に連絡しようとしたが、

「バカタレ、オハよりも直通使え!!」

老人の職員が怒鳴る。

「オハなんかに連絡して上に上げてたら時間がかかる。お前が見ているのは通常のマニュアルだ。非常事態マニュアルにはランクが3つあって今は最高ランクのレットだ。だから本部直通だ。」

「わかりました!!」

若い職員が急いで立川国防総省に連絡する。

そして、連絡が終わり次第彼らは沿岸監視所の書類をすべて廃棄して町の方に逃げた。


永田町地下総合会議室

「なに!?ロシアが遂に動いた?」

「遂にか。」

「すぐに採決をして全勢力をもって防衛作戦を実施しよう。」

「採決するぞ。」

「では、軍に国内での全兵力及び兵器の使用許可とと国民の避難指示に関する命令の許可と国民への命令許可を出させる命令の許可を出すことに賛成の方は挙手を。」

全員が手をあげた。

「では、全会一致で賛成ということで軍へ命令を下します。憲法2条に基づき防衛活動ではなく侵略及び国民権利を一時的に停止させて軍の指揮下におくことができる命令を発令します。国民の盾となり矛となりなんとしてもこの国を守りなさい。」

「了解しました。」

国防長官以下統合参謀司令部の人たちが敬礼し出ていく。


「命令が下った。憲法2条に基づき作戦行動を許可する。作戦司令部は作戦立案せよ。また、沿岸警備隊と警察はこれより、戦争終結まで国防軍の指揮下に入ります。」


日本国防軍は臨戦態勢に入り本土が戦場になる。

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