第一次世界大戦 アルザスロレーヌの戦い2
第一次世界大戦アルザスロレーヌの戦い2
フランス政府
大統領ジュール.クレヴィはなんとか戦線が持ちこたえていることを聞いて安堵した。あと、少ししたらイギリスのアフリカ軍とフランス海外派遣軍が戻ってくるのだ。それに、日本から防護マスクが格安で手に入ったのだ。これにより、前線のフランス軍の働きはみるみる向上していった。そのため、ドイツ軍は第三防衛ラインを突破できずに1週間が過ぎていた。
ドイツ政府
皇帝が軍の担当者を怒鳴り散らしていた。
「いつになったら、防衛線を突破できるのだ!!既に戦争開始から1週間だぞ。既にイタリアはフランス領チュニジアとアルジェリアを攻略したのだ。それに、オーストリアは旧オスマントルコ領をオスマントルコと山分け。ロシアはモンゴルを制圧後満州北部を制圧したのだ、なぜドイツだけがこんなにも弱いのか。、いや、私は思う。作戦がダメなのだ。なにも、馬鹿正直にフランスドイツ国境から入らなくてもいいじゃないか。オランダとベルギー、ルクセンブルクに侵攻してフランス北西部から侵攻しろ。」
これには、軍の武官達も驚き、
「陛下、中立国への攻撃は国際社会の激しい反発を喰らう可能性があります。」
しかし、皇帝はそんなこと全く気にしないことのように、
「そんなことはどうでもよい。何としてもフランスを制圧せよ。」
しかし、皇帝の決意は変わらずまた、軍の内部にも皇帝のスパイはいたし、ビスマルクがヴィルヘルム1世によって拘束されたことは軍内部では知る人ぞ知る有名な情報だった。そのため、ここで国王に反抗しようなどという人は全くいなかった。
オランダドイツ国境
オランダの国境警備隊は今日もいつもどうり警戒活動をしていた。彼らの間ではドイツがオランダに攻めてくるかもしれないと思っていたけどなんか、戦争開始から10日。攻めてくる気配すらないので楽観していた。
すると、一人の兵士が国境の向こう側を指した。
「なんか、来ます。」
その声に全員が固まる。隊長が
「総員、戦闘用意。通信兵は速やかに本部に連絡。」
「了解。」
そして、敵の先方が見えてきた。それは大軍だった。通信兵が本部に連絡している。そして、彼らは国境警備隊として責務を果たそうとしていた。
「総員、射撃用意。」隊長の掛け声で一斉に射撃用意に入る。
「撃てーーーーーー!!!」一斉に弾丸が発射されるが敵の鉄の塊にはまったく効かない。実はこの戦車の事を前線部隊は知ってたが、今のところ歩兵が扱える武器で戦車に対して有効なものはなかった。そして、彼らは最後まで戦ったが彼らは壊滅した。
1885年2月17日 イギリス政府
1885年2月13日 アムステルダム陥落、2月16日 ブリュッセル陥落の二つの悲報が入ってきた。イギリスにとっては憂慮すべき事態である。そもそもイギリスがベルネクス各国に中立するように言ったのだ。なぜなら北からフランスが攻められないように。アルザスロレーヌでは激しい戦闘が続いていて2日前にはイタリアがフランスに宣戦布告。イタリア国境でも戦闘が始まった。もしも、北フランスが落ちた場合イギリス軍は欧州には介入しないというルールが10日前に円卓会議で決まったのだ。そのためには何としても北フランスを守る必要があった。だからイギリス政府はカナダ、インド、アフリカから緊急援軍を送ることにした。また、イギリス政府はイタリアに対して攻撃をすることに決めた。
同日、日本政府 外務省
外務省は大騒ぎだった。今の欧州での貿易状態はフランスの港を避けてオランダのロッテルダムからフランスへ運んでいたのだ。そのためオランダには多くの邦人がいた上日本の欧州貿易の基点の中立国がドイツに取られた。これは緊急事態だった。日本外務省は連絡が入り次第オランダとベルギーから日本人に対して退去勧告が行われた。また、ロッテルダムから貿易港をリヴァプールに変更した。日本政府は真剣にいつ、欧州戦争に介入するか決めかねていた。