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第一次世界大戦 セルビア侵略

 第一次世界大戦 セルビア侵略


オーストリア国王から出されたセルビアへの宣戦布告は諸外国を戦慄とさせた。遂に世界大戦が始まるのかと。そして、案の定フランス政府が今回のオーストリアの行動に茶々をつけてきた。そして、フランス軍がクロアチア沖に海軍を派遣。上陸部隊も待機してオーストリア海軍と一触即発の事態となった。さらに、陸上国境ではオーストリア軍50000がセルビア領内に侵攻。セルビア軍はもともとたいした兵力ではないので少ない兵では対抗できずに敗れていく。遂に首都のベオグラードまでオーストリア軍は到達した。そして、首都前に構えるセルビア軍7500とオーストリア陸軍44000が相対した。セルビア軍の士気は高いものだった。なんといっても祖国防衛戦争の最終決戦である。逆にオーストリア軍は全然乗り気じゃなかった。はっきりいってもともとオーストリアは最近戦争続きで兵は休みたかったのだ。しかし、ここで公爵の一言で大きく戦況が変わった。「この戦いなんとしても生き残れ!!この戦いが終わったら休暇だ!生き残れそして、敵を倒せ、オーストリアに忠誠を捧げろ」兵は休暇と聞いていっそう頑張ろうとする。どちらも士気は抜群。その状態で少しずつ両軍の距離が縮まる。すると、オーストリア軍の後方から悲鳴が聞こえた。後方から「セルビア軍騎兵隊の奇襲だ!」と言ったこえがきこえてくる。そして、前からもセルビア軍騎兵隊が迫る。ただ、前からやってくる敵に対する有効な解決策はしっかりとっていた。一列に並んだ兵士に向かって公爵が号令をかける。「総軍、鉄砲放てーー」一列に並んだ歩兵部隊から騎馬めがけて銃弾が飛ぶ。一斉に騎馬隊が縦断を受けて倒れる。残った数10騎も撤退を始める。そして、後方の敵奇襲部隊もオーストリア軍後方部隊によって壊滅した。残ったセルビア軍はベオグラードの城門を閉じて籠城した。オーストリア軍はベオグラードに入るために強硬作戦を実施。城門に突撃を仕掛けるが城内から激しい銃撃によって大きな被害を受ける。騎馬隊が突撃するも城門は破れない。攻城戦部隊もオーストリア本国から到着して激しい攻防戦となった。


ロシア クレムリン

「オーストリアとセルビアが戦争になったようだな。」

「はい。現在ベオグラードで激しい戦闘となっています。」

「西欧諸国の状況は?」

「フランスは激しく反発しています。おそらく欧州戦争に成るのを危惧していると思われます。」

「イギリスと日本は?」

「静観しています。おそらくこれで終わるなら黙っているでしょう。」

「そうだな。まぁそんなことはしないが。ドイツにフランス侵攻を連絡。あと、あの国はすぐには動かないだろう。我々が勝たない限り。イタリアはカブール次第か。オーストリアには旧領回復を行わせろ。我々は満州と樺太に侵攻する。あとは、イラン経由でイギリス領イラクにも。あとは、他の国次第だな。」

「了解しました。」


ドイツ ビスマルク邸

「閣下、大変です。ヴィルヘルム1世陛下が対仏戦争を決意され戦争が始まりそうです。なにやら、オーストリアとロシアから三国同盟のお誘いがあったようで。」

「なにっ!?あの、くそロシアめ!まさか、皇帝に直接届けるとは。なんてことだ。まだ完全には軍備も整っていないんだぞ。フランスなら行けるかもしれないが英日の参戦を招いたらどうするつもりだ。その前に終わらせるとか皇帝陛下はおっしゃっただろうがあの二つの国に対してそんな甘い考えだと痛い目に遭うぞ。今から皇帝陛下の元に向かう。」ビスマルクは老体に鞭を打って急ごうとしたところを黒服姿の兵士に拘束された。

「なにものだ!」ビスマルクは叫ぶがその瞬間口にテープを巻かれて連行される。彼らの紋章は秘密皇帝補佐情報局だった。そう、ロシアとヴィルヘルム1世は繋がっていたのだ。そして、その事は反戦派のビスマルクには知らされていなかった。ビスマルクもフランスの孤立化には賛成だったが今のドイツに戦争を行わせることは反対だった。そのため、邪魔なビスマルクはヴィルヘルム1世によって拘束されてしまった。

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