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第一次世界大戦前夜1

第一次世界大戦前夜1


オーストリア

帝国の終焉だろうか。オーストリア各地で民族独立運動が活発化して各地で反乱が起こっていた。セルビア、ボスニアヘルツェゴビナ、モンテネグロ。独立国が一斉に増えたのだ。また、オーストリア各地で地方貴族への権力集中を求める運動が活発化してオーストリアでは不穏な空気が立ち込めていた。


ロシア

「陛下、大変です。ナロード=ニキ運動が盛り上がっていて民衆の間で王室への不信感が広まっています。」

「遂にか。だが、それを排除しても排除しても出てくる。もう無視した方がいい。それより、オーストリアを中心に色々きな臭い。戦争が起こるかもしれない。」

「戦争で人気取りですか?」

「その手しかないだろう。」

「わかりました。軍に訓練命令を出して練度を上げておきますか?」

「頼む。」

秘書官が出ていった後アレクサンドル二世は

「セルビアをけしかけるか。それとも我々がその戦争の幕を挙げるか。ロシア極東軍に日本をどれだけ引き付けることができて、我々が東方地域に一斉に侵攻して、ドイツがフランスを押さえる。このプランならいけなくはない。オーストリアも抱き込めるだろう。黒幕はロシア、実行犯はセルビア一見関係性はぼぼない。問題はアメリカ合衆国と日本皇国。日本の議会には内務省直下の特別高等保安局が張ってるし、日本入国するためにも植民地なら行けるが日本本土は外国人は外国人パスを持っていないといけないため警察省国家公安警察が睨みを効かして中には軽くは入れない。少数なら確かに潜入しているが多数を入れて煽動や、妨害工作は不可能。ウラジオストクの極東艦隊がどれだけ足止めできるか。それに最低でもモロッコ駐留の日本軍とアラブ州にいる日本軍は足止めできない。アラブは日本の同盟国イランを攻めることでなんとかなるかもしれないがモロッコにいる日本本国派遣軍は45000。それにモロッコ防衛軍が150000。日本本国派遣軍はすぐにバルト海からサンプトペルブルグか、フランスの救援か。だが、イギリス軍もいる。彼らを足止めするにはドイツ一国じゃ少し足りないな。そうだ!あの国を巻き込むか。」

ロシア帝国の皇帝執務室の壁には世界地図がはってあってそれがすべて白に染まっていた。


ある国

「ほう。面白いな。これは大きな戦争になる。そして、勝ったらばかでかい植民地も手に入る。これは美味しい。それに、ドイツ、ロシア、オーストリアが味方か。強いな。欧州の敵はフランスとイギリス本国軍、モロッコの日本軍。これは行ける。イタリアも抱き込むか。ふふっ、面白くなってきた。」

かの国王も野心に燃えていた。


ドイツ

ビスマルクは悩んでいた。それはロシアから届いた戦争をするから俺の同盟に加われと言った手紙が届いたからだ。この手紙は今はビスマルクのところで止めていた。ヴィルヘルム一世には見せていなかった。彼はフランスの孤立を目論見あらゆる戦争をしかけた。ドイツは強大な国になったのだ。しかし、彼は同盟国に誘うと書いてあったオーストリアとロシアとある国が参戦したとしても彼らの言うとおりにヨーロッパのみで終わる可能性が低いと読んでいた。恐らくイギリス本土はなかなか落ちないし、もしまぐれにもフランス本土を占領したとしてもフランス軍は海外にもたくさんいるしそれらすべてに兵を送ることは不可能だ。それに、アメリカ合衆国が参戦した場合かなりシビアな戦いになる。ヨーロッパすべての国がフランスの敵となっても。悩ましい。」彼の苦悩はまだ誰も知らない。


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