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香港戦争1

香港戦争1


クリミア戦争から10年後列強は新たな植民地を求めていた。もう世界に植民地になりうるような場所は残ってはいなかったと思われた。しかし、イギリスはまだ一ヶ所だけあると思っていた。そう、中国である。他国は清を巨大国家だと見ていたがイギリスは老いぼれじいさんみたいな国家だと思っていた。既に数年前から清にイギリスは経済侵略を開始した。また、煙草を輸出してヘビースモーカーを増やしていた。また、イギリス軍情報部は清国の軍隊は軟弱で一枚舌ではなくいくつもの派閥が牽制しあっていることを見抜き皇帝の周辺も腐敗していることを知っていた。そのため清は大したことない。そう結論付け戦争の用意が進んでいた。

1858年香港で中国当局が清国内で蔓延している煙草を止めるために煙草をイギリス商人から没収した上イギリス商人47人を不当に逮捕したのだ。そして、そこから逃げ出してきたイギリス人商人達が日本の企業が言っている地域にきた。もちろん日本側は助けた。しかし、そこに清国軍が来て勝手に中に入ってきたのだ。清国との約束では居留地には約束なしで入ってこれないという約束なのだ。清国側は「イギリス人を匿っているだろう。速やかに差し出せ。従わないなら強制的に捜索するぞ!」といい、

日本側は「我々は匿ってなどいないし強制的に捜索することは居留地約束で禁止されている。」と反論した。清軍と日本側の警備担当の警察省の海外居留地警備警察部が向かい合う。ちなみにこの部は海外軍との戦闘も視野に入れているためライフルを装備しているのだ。しかし、多くの日本人はここで終わると思ったのだ。しかし、清軍は入ってきたのだ。「なっ!?」警官が入ってこないように押し返す。しかし、ここで清軍側から銃弾が飛んできた。もちろん、警官が倒れた。

「きゃーーーーー!」悲鳴が各地から上がった。既に当時電信が各地に走っていてこの入り口から中央の詰所に連絡が行った。詰所では、「外務省へ、緊急事態、緊急事態。居留地が清軍によって攻撃された。救援を乞う。救援を乞う。」緊急電報が外務省へ向かう。


外務省の国際邦人管理機関ではまぁぼーっとした雰囲気だった。まぁ何を隠そうほぼ仕事などないのだ。しかし、そこに電報が入ってきたのだ。「久しぶりの仕事だな~。」と職員が電報を受け取った。そこから聞こえてくるのは助けを求める伝言だった。


国防総省

今日の国防総省は慌ただしかった。

「外務省から急報。香港の特別居留地で清軍から攻撃を受けたと通報があった。軍への緊急要請だ。」

ここは国防総省総合作戦司令部。ここにはあらゆる電信が集積されありとあらゆる軍事情報が届けられる。

「議会への連絡は?」

日本では内地もしくは植民地が攻撃されない限り他国への攻撃はできないのだ。特に居留地というグレーゾーン。議会の決定が欲しかった。

「議会の緊急召集中だそうです。」

「出動用意を台湾の部隊に連絡。とりあえず訓練目的で限界ギリギリまで部隊を出せ。」

「了解しました。どちらの部隊を出しますか?」

そこに、少し待て、国防長官が言った。

「枢密院から出動許可が出た。国防法2条の名誉宰相の緊急権限だ。」

「了解。」

「とりあえず一番近い高雄の第11艦隊に連絡しろ。邦人保護任務だ。目標は香港。」

「了解。」

「こちら、立川作戦司令部。高雄海軍基地へ、第11艦隊の出動を命じる。速やかに作戦を実行せよ。目標は香港。邦人保護任務である。上陸作戦も許可する。」

「了解しました。」


高雄海軍基地

基地は出港準備に追われていた。

「急いで準備しろ。乗組員は速やかに乗船。砲弾の用意を忘れるな。」

出港用意をするのは富士型戦艦 相馬、箱根、大仙。一条型巡洋艦

七川、八橋、八津、九重。駆逐艦 両国型駆逐艦、六本木、吉祥寺、川崎、佐倉、成田、根津、上野、戸倉、赤坂、蔵前。大隅型輸送艦 勝村、指宿、天草、国東、男鹿、小樽。上陸人員2400人。


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