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91、参加者4

「まあいいでしょう」

 ハイランドが言った。その表情は段々と、落ち着きを取り戻していっているように見えた。

 周囲の空気が変わる。

「あなたがたが僕のことを知っていたからといって、なにが変わるわけではないのですから」

 それは圧力だった。

 見えない壁。あるいは空気の層。魔法によって操作されたその力によって、ハイランドの周囲はまとめて吹っ飛ばされた。

 地面までえぐれて草ごと飛び散っている。

 魔法使いからだいぶ離れた場所にいたカーバンクルが、その衝撃に抗えずにころころとサソリの元まで転がってくる。

「げ」

 状況にサソリはうめいた。

 ほかの誰かがどうなったのかを確認している余裕はなかった。ユラユラがハイランドに対して、まだこんなに魔力がなどと愕然としたようなことを言っていたが気にしていられない。

 意を決してサソリはハサミを構えて鎧に突っ込んだ。案の定まったく効かない様子だが、仕方ない。真後ろにはカバがひっくり返っている。自分だけ逃げるわけにはいかなかった。

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