表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/163

60、まあまあ

 人間と別れ、もう帰ろうかという意見は出たものの、話し合いの結果そのまま大猿をぶちのめしてから、サソリたちは街へと戻ってきた。

 いったん寮まで戻って解散し、自由行動になったのだが、街へ出たサソリが寮へ戻るとカバが両手を机の上において、なにやら難しそうな真剣な表情で前を見つめている。

 まさか幽霊やら座敷童でもいるのかと思ったが、少なくともこの世界の幽霊は霊感がなくても目に見えるはずだった。

「ええっと……」

「あ、サソリさん。おかえりなさい!」

「ただいま。えっと、なにしてたの?」

「それは……そろそろ回復する技もある程度成長してきたので、他にいい成長点の使い方がないか調べてたんです。か、回復するのが嫌になったんじゃないですよ?」

 理由に納得して、サソリはうなずいた。

「そっか。なにかよさそうなのはあった?」

 問いかけると、カバは言いづらそうに、

「び、ビームとか……」

「ビーム?」

「あ、あとは、姿を見えにくくする能力とか。あの、サソリさんはなにをしていたんですか」

 なぜか恥ずかしがっている様子でカバが話題を変える。

 サソリは小さく息を吐いた。

「ちょっと街で聞き込みをしてきた。なにか騎士団を襲ってる魔物の情報があるんじゃないかなと思って」

「なにか、分かりましたか……?」

「んー。まあまあ、かなぁ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ