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140/163

140、ドラゴンは見た

 敵対する人間へ、連続で炎を吐き続ける。

 が、その炎の行く末を見てグラは目を見張った。

 その参加者の男は、両手にそれぞれ持つ剣を無造作に振って、炎を叩き割っていったのだ。理解しがたい光景だった。が、それでも事実を受け入れるしかない。成長した参加者にはそういうこともできるのだろう。

 サソリがこちらの戦いに参加しようとして、大きな盾を持った大男に接近されて諦めるのが見えた。

 サソリの尾による攻撃は強力だ。だがそれが、分厚い盾に弾かれて終わる。大男が笑っている。それが驚愕に変わるのにそれほどの時間は必要なかった。

 最近になって成長し尻尾が二本に増えたサソリは、それを巧みに使って尾の一本を大盾に防がせ、その隙にもう一本を相手へと叩き込んでいた。

(やるなサソリさん……俺も負けてられねえ)

 森を震わせるがごとく咆哮する。

 さらに炎を吐きつけると、グラは敵へ向かって突進した。

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