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127、触れ合いたい
次の行き先について話をしていた。
グラが、俺には行き先の希望を聞かないのか? と会話に混ざってきたので、サソリは言ってみた。
「成長点がたくさんたまるところ」
「おう!」
意思疎通、終了。
そのあとでやってきたユラユラとも話をする。
「ユラユラさんはどこか、行き先について意見はある?」
「やっぱり、前にも言いましたけど素敵な景色の場所とかがいいですねー。あとはー……きれいな魔物とかー」
少し考える仕草をしてから、ユラユラはそう言った。
「きれいな魔物?」
「たとえばペガサスみたいなのですねー。森の中にはいないでしょうけどー……」
「どう考えてもペガサス飛べないからね……。あ、いやでも、ペガサスを魔物として選んだ人とこの前会ったよ」
「そういうのはちょっとー。もっと……純粋な野生の心を持っているペガサスに会ってみたいんですよー」
「まあ、言いたいことは分かるかな」
サソリは同意した。
「たぶん野生の心でこっちに襲いかかってくるけど……」
「ですよねー」
ユラユラも残念そうにうなずいた。
そんなことを話しながら、行き先を決めていく。