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124、当てにならない

 思わずサソリがうめくと、ガイドは冷たい声で言ってきた。

「重要ではないでしょう」

「いやでも……ガラスの王国のことは教えておいてもらわないと、外で戦う可能性とかもあると思うんだけど」

 実際、ガラスの王国にいるという人間の参加者と戦った街の人と会っているのだ。

 だが、ガイドはまったく気にした様子がない。

「街の外では、どのような相手であれ戦いが発生する可能性はあります。個別に注意を促すのは意味がないと思われます」

「それは……」

 野生の魔物であれ、この世界の人間であれ、人間型の参加者であれ、戦う可能性があるのは確かかもしれないが。

 だからといって、別の陣営の参加者が存在すると言うのを知らせない理由になるだろうか。

 うんざりとした気持ちで、サソリはあきらめることにした。ガイドたちは当てにならない。適切な説明を向こうからしてもらうことに期待はできない。

 ガイドにはこちらの感覚が理解できていないのだ。

 そして、閃いた。

「そうか。ガイドさんたちに解決できないなら、自分で解決すればいいんだ」

「……え?」

 その疑問の言葉には、初めてそのガイドからの感情が上乗せされているように思えた。

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