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122/163

122、食堂で

 帰ってきた。

 ので食堂に来て遅めの昼食を取っている。いまだに視線に慣れないのかカバが小さくなっていた。

「マタタビさんは視線が気にならないの?」

 こちらに向けられる視線はすべてマタタビに向けられたものだった。

 ケロッとした様子で彼女は言う。

「なにが?」

「なにがって……。いやだから、みんなに見られて気にならないのかなと」

「注目を浴びてなんぼみたいなところがあるからね、あたし。そりゃあ出歩くたびに次から次へ声をかけられたり、なおかつこの街で逃げも隠れもできないってのは困ったけど」

 彼女は手に持ったフォークをぐるぐると回す。

「ガイドさんに相談してそういうのは治まったし、問題ないわよ」

「さすが……」

 サソリが感心していると、まあカバちゃんにはちょっと悪いと思ってるけどね、とマタタビは続けた。

 ちょっとなんだ、とか。他の人には悪いと思ってないんだ、とか。

 それらの言葉をサソリはまるまる飲みこんだ。

 話題に上がったガイドに視線を向ける。人が集まる場所だからなのか、食堂にもガイドがいた。

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