表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
121/163

121、最後まで貯蓄

 部屋の本が勝手に変わる機能はカイトのほかにもカバが知っていたらしい。

 数冊をちらっと読んだだけのサソリには分からなかった機能だ。

 ほかの仲間も本が変わることには気づいていなかったようで、そんなものかとサソリは納得した。もともと本を購入した人ばかり集められているはずなので、もう一人二人ぐらいは気づいていても良かったような気はするが。

 霊体の魔物の情報をサソリが調べてきたので、あまり信ぴょう性のある情報でもなかったけれどその場所へ向かった。

 結局霊体の魔物は見つからなかったが、そんな魔物を求めていたはずのマタタビは別の魔物を相手に大暴れして楽しそうだったので問題ないのだろう。

 ユラユラさんを切るのがやっぱり一番楽な試し切りだよなぁ、などとサソリは思ったが当然のように口には出さなかった。

 ユラユラが首を傾げる。

「どうかしましたかー?」

「いや……悩んでいた成長点の使い道はどうしたのかなと思ってさ」

「あー」

 ごまかしたサソリの言葉に、ユラユラは楽しそうにうなずいた。

「必要になってから決めることにしますー」

「ああ、まあ……。急ぐことじゃないからね」

 決めるまでの戦闘で成長した力が使えないのはもったいないような気もするが、差し迫って必要なわけではない。そういう選択もありなのだろう。

「このままずっと使わないままになったりしてー」

「いや、それはちょっと」

 サソリは思わず突っ込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ