表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/163

105、そうだね

 帰り道。

 森の中を歩きながら話をする。

「強かったねぇ、ハイランド」

「そうですね」

 サソリの言葉にカイトが軽くうなずいた。もう一組の参加者たちはわいわい騒いでいて、なんというか温度が違う感じがあった。

 向こうと比べてサソリたちは比較的静かというか、疲れ切った感はある。

「あんなに強い魔法使いが、たくさんいるのかな」

「いてもおかしくはないんじゃないですか。そもそも、僕たちがそれほど強いとは思えませんし」

「そっかぁ」

 別に他の魔法使いと戦うと決まったわけでもないのだけれど、なんとなくうんざりとする。

 カイトがつけくわえた。

「まあ、彼自身が言った通り、彼が大魔法使いだという可能性もなくはないですけど」

「……どっちだと思うの?」

「貴族らしいですし、それなりの教育を受けているとは思います。少なくとも中の上よりは上なんじゃないですか」

 それから、彼は言った。

「いいんじゃないですか」

「え?」

「僕たちだってこれからも強くなるわけですし、気にしすぎなくても」

「……そうだね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ