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使用人と吸血鬼のご主人様  作者: 月森ミナ
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お城案内編〜その2〜

そこは……目を見張るほどの美しさでした。



エントランスホールの床はすべて白の大理石。

階段には真っ赤なカーペットが敷かれ、手すりは白の大理石に金のライン。

全体的に白と金と赤という高級感ただよう雰囲気。


大きな窓から差し込む日光に照らされるシャンデリア。

そして、光に反射してキラキラと輝くシャンデリアの宝石たち。

天井には繊細な筆で描かれている花々たち。


ここは私が昨日までいた世界と本当に同じ世界?

そんな疑問をもたせるほどこのホールは心奪われるものでした。


「いつまで突っ立ったままでいるの?早く下に降りようよ」

「え? あぁはいっ!」


あまりにも綺麗な光景に絶句し固った私の手を引くご主人様。

私としたことが! この方をほったらかして結構見とれてしまっていました。

うう、反省しなければ。


一緒に階段を降りていくと、上からは見えなかったものを発見しました!

階段の後ろにあるタペストリー。かなり大きくて、2mくらいありそうです。

真ん中あたりに金で模様が刺繍されていますね。なんの模様かは分かりませんが。


「ご主人様、あれはなんですか?」

「ん? あ、あれはね我がオーランディア家の家紋を刺繍したタペストリーだよ。後ね、あの家紋は純金の金糸で縫われてるんだ」

「じゅ、純金ですか!?」


またそんなにサラッと凄い事を。

お金の感覚が違いすぎてついていけません……。


「他に気になるものはあるかな?」

「えーと、強いて言うなら、あの鏡はなんですか?」


階段の踊り場にどっしりとそびえる大きな鏡。

縁の装飾は細かく、繊細でとても美しいです。

しかし、何故あんなところに鏡があるのか分かりません。

昔本で見たときにはあそこにはその家の主人の肖像画が飾ってあったのに。


ちらりとご主人様を見ると苦虫を噛み潰したような顔をされていました。

私、結構不味いことに触れてしまったんでしょうか。

冷や汗が背中をつたっていくのが分かります。


「あの鏡ね……まぁおいおい説明するよ」


うわぁあああああ、これ完全に私やらかしましたね。

穴があったら入りたい……。


「そんなことよりさ、お腹空かない?」


先程とは打って変わって満面の笑み。

何故か罪悪感をひしひしと感じます。


「そ、そうですね。朝ごはん食べてないですし」


起きるのが(起こされるのが?)遅かったせいかもう11時、

そろそろなにか食べたいです。


「君、料理できる?」

「えっ、まぁ一通りは」

「じゃあ、何か作ってよ! 台所に材料はあるから!」


あ、やっぱり私が作るんですね。

一応私使用人ですしね。


「ほら、行こう!」

「うえっ、ちょっ、走らないでくださいっ」


私の手を引き、かなりのスピードで走るご主人様。

そんなにお腹減ってたんですか!?

遅くなってごめんなさい

(/TДT)/本当に申し訳ありませんんんん

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