第二章-すいませんって便利な言葉だよね
次話投稿いたしました。ギャグは少なめです。
2007年12月某日 愛知県三好町
「ん?なんだこのサイトは・・・・・・ほ〜・・・・・よし、来年の荒らしのショバはここに決定〜。・・・・・・ログインっと。」
12月某日 東京 秋葉原
「おやおや?また変なサイトが・・・・・変なプログラムのにおいがぷんぷんするな〜、ふふふ〜♪・・・・うわ・・・すごい技術だな・・侵入は簡単にできないな・・・・ログインしてみても、面白くないことはなさそうだね、フ〜ン♪」
12月某日 高知 四万十市
「お?なんね、これ?真・・・ってわしと関係あるんかの〜・・・・名前と住所と・・・・書いてくれがと?アハハハハハハハ、『こんぴゅうたあ』の命令なら仕方ないの〜アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
その後
2008年1月某日 千葉県 川崎
「あ〜・・・・進路どうしよっかな〜」
彼、近藤進歩は外をぶらぶら歩き回っていた。さすがに彼もどこの高校に入るかどうかについて焦っていた。しかし焦っていても『こんな学校通って(以下略』ランキング一位
の高校に入れるかどうか怪しいその学力は変わらない。
「あ〜〜〜・・・いっそ高校行くのあきらめてどっか就職しようかな・・・例えば、ONAMIとか・・・」
そんなことをつぶやいて歩いていると、彼は自分のすぐ前方に車が止まったことに気づいた。それは少々大きい、てかる程、真黒い車だった。
「え?」
彼は突然の出来事に一瞬びっくりしたが、その間もなく、車から黒いスーツを着、サングラスをかけた、ヤクザチックともダンディともいえそうな、じゃあいっそまとめてヤクザチックなダンディかダンディなヤクザと、いえそうな二人組みがこっちに近づいてきた。
やばい!!と、進歩が思った頃には二人はもう話しかけていた。進歩に。
「すみませんが、君は近藤進歩さんですか?」
「は・・・・はい・・・・」
もう一人が続ける。
「やっぱり・・・・・」
ほっとしているような、俺の言ったとおりだったろ?みたいな表情をした。
そのまま続けた。
「なるほど。遅れましたが、私たちは警官でしてね。」
と、スーツの中から警察手帳を取り出しみせる。
「実はさっき、20歳くらいの若い女性がウチの署に来てね、人探しをしてるというんですよ。それで、その女性がいった人相などの情報が君と一致してたから、車から思わず声をかけたんです。」
「いや・・・は・・・・そうですか・・いや・・・なんというかすいませんでした・・・・」
別になんら悪いことをしたわけでもないのに彼は謝るしかなかった。
「で、時間がありましたら同行願えますか?」
「え・・・はい・・・・えと・・・・わかりました・・ので・・・こちらこそ・・・お殺さないようお願いします・・・・」
「わかりました。おい、車にお乗せしろ。」
「後部座席でいいんだな?」
で、彼は非常にがちがちしながらそのテカテカ光る車に乗り込んだ。表面がテカテカなら内部もテカテカで、ワックスでもぬってんじゃない?というほど光っていた。座ると、ギュウ、と音がした。
「あの、良ければこれ、お飲み下さい。」
と、男が紙コップに入ったお茶を渡してきた。しかし、進歩は緊張のあまり飲めなかった。
だまって座ってると、進歩はこんな会話を聞いた。
・・・・おい・・・こりゃ・・・・・きゃいけ・・・
・・・ばか・・・てあ・・・・なって・・・たろ・・
進歩には全てが怖くて怖くて仕方がないので、
「いやあの・・・・いやその・・・すいませんというか・・・すいませんじゃないくて・・・けっきょくすいませんでした・・・・」
と、つぶやくしかなかった。
すると、突然車の扉が開いた。すると簡抜いれず、
「失礼!!」
と声がしたかと思うと、後ろから取り押さえられ、ハンカチを口に当てられていた。
「もごもごもごも・・・ふぉ、ふぉっと・・ふぁんふぁんふぇふは・・・んぐぐ・・・」
彼は意識がうせてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
「・・・・・・・」
「は!!」
彼は気づいた。そして一瞬とまどったが、すぐに思い出した。
自分は確か・・・・ヤクザチックなダンディかダンディなヤクザみたいな人たちが人探しとかいって自分を車に連れて、なんかハンカチを口にあてられ・・・・
あたりは一面黒だった。しかし、さっきの車みたいにてかってはおらず、真っ暗闇だった。
いったい自分はどうなるんだ・・・・と思っていたら
おい
「え?なんだ?」
おい。ちょっと。
「何?誰かいるの?」
「誰かっておい・・」
声がはっきりした。
声の主は目の前にいた。
「ここにいるよ。えと・・・お前誰?」
「・・・・・・・・・」
進歩はだまったままだった。
「えと・・・・お前も万引きしたろとか言われたのか?」
つづく
次回から核心に迫っていきます。お楽しみにしてください。