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生活能力Ⅰ  まずは装備を集めましょう。 2

ちょっと遅れたかな?

町の名前考えるのに時間掛かった。

さて、俺が使いたい装備はほとんど持ってないみたいだから懐探る程度で済ませるか。鞄はそのまま持っていこう。荷物はほとんど食料とダイナマイトで埋まってるな。チュートリアルと初戦闘の戦利品は整理してこれぐらいか。


【銃】 装飾の派手なフリントロックピストル 

【刃物】マチェット 投擲ナイフ×3(鞄の中身)

【防具】ロングコート(革) 布服×2

【食料】軍事レーション汚染度《中》×10 茶葉×30

【その他】革鞄 ダイナマイト×20


ダイナマイトが多すぎる気もする、いくつか売ってしまおう。軍事レーションもグールの特性でほとんど必要ないからこっちも売ろう。

鞄を背負って町に戻るとき町の看板が目に入る、エンジェルズ・フォールンというらしい。

地割れと隆起によって旧世界崩壊以前の建物が高い位置に階層的に残り地下水道の水が地割れの跡に滝になって流れ込んでいる。町への移動は簡単な作りの工事用エレベーターを使っていてエレベーターはトーチカとつながっている。

トーチカ内でダイナマイトが爆発してエレベーターが壊れたらどうなってたんだろうなコレ。とりあえず戻ろう。



アイテムの売買所は第三階層にあるらしくエレベーター前からすでに露天が並んでいるよく見ると一部場所が足りないのか壁をくり抜いている場所もある。このゲームには生産職のような生産のみの職業は無い。そのため攻略プレイヤーですら店を出すらしい。リボルバーがあればいいが、奥の方に行くにつれて入り組んでいて怪しさが大きくなっていく。


銃工房(ガンスミス)フォールン

入り組んだ道の先、暗く人気のない路地にあった木造の店に入ってみる。

「らっしゃい」

カウンターには本を顔に乗せてやる気のない態度で挨拶をしてくる、ヨレヨレのタンクトップにスラックスをサスペンダーで引っ張り上げている男こいつがオーナーだろうか?

「M19コンバットマグナムかコルトSAAが欲しいいくらになる?」

そう問いかけると男は顔に乗った本をどかすとカウンターの下からM19を取り出した。

「、、、今はコイツしかない、、ライフル弾で5000発、、金で買うなら10000、、食料品なら状態にもよるが一ヶ月分、、軍事レーションなら基本的に15~17個、、火薬なら3㎏それかピアスショットシェルの生け捕りだ。それとこんなところでの商売だからな、この店では軍の割引は出来ない」

物価が分からなさすぎる

「ちょっと待ってくれ、こっちは流れなんだちょっと細かく説明してくれないか?」

「、、、基本は物々交換、ライフル弾は一発2コイン、、弾は食えん、食事の方が必要性は高い、、、火薬は弾に必要、ピアスショットシェルは体内で火薬が生成できる、、軍の支援店では軍人と自警団に割引きがある、、以上だ。」

「なるほど、その辺は分かった、、ピアスショットシェルはどこに居るんだ?」

「、、、シェル類は西の海岸に居る。、、シェル類は堅い殻に包まれているから倒しにくい。、、2体以上生け捕りにできれば火薬の取り出し方を教えてやる。」

「ダイナマイト10個と汚染度《中》のレーション10個と交換は出来るか?」

店長は机から弾の箱を3つ出してきた

「、、、弾は一箱12発、、銃と一緒に3つ、、これでどうだ?」

36発か節約して使えば二つ目の町までは持つだろう。

鞄から交換するアイテムを取り出してテーブルの上におく

それにしても西の海岸か、最近は行って戦う奴が居ないほど強い敵がウヨウヨ居るらしいが、さっき言ってた堅い殻を割るのが大変なのか?とりあえず行くか、火薬の入手が簡単になればいいけど。

「、、、第二階層の開拓ギルドに寄るといい、西側のモンスターへの対応策が分かればこの周辺の開拓許可証が貰えるだろう。、、それとこの割引券を持って行け、第一階層のホテルで使える。」

「ありがたい、休まず動ける身体とは言え疲れはたまるからな。とりあえず向かってみよう。ではまた来る。」


第二階層はすべてが開拓ギルドになっているらしい。エレベーターから降りて目の前に見えるカウンターへ向かう。

「ようこそ開拓ギルドへご用件はなんでしょう?」

カウンターには透明なタンクの中に浮かんだ脳みそが現れた。タンクの横にモニターがあり、モニターにはポップなタッチで描かれた女性の顔が写っている。

「、、脳みそ?」

「失礼しました。わたくし開拓ギルド受付、ブロウラーのアリスと申します。初めての人にはよく驚かれるんです。あ、もしかしてブロウラー差別する人ですか?それなら訴訟も辞さない。この世界には調停役なんて買って出る人はあまり居ませんからね、このギルドから叩き出します。ブロウラーは何か、例えば生産とかに特化させるパーツにすると良質な物が簡単作れるようになるのよ。」

女性の絵が怒った顔になったり、マジメになったり忙しいな。

「いえブロウラーを初めて見たもので。用件は西の海岸に行ってモンスターの倒し方を探ってくるつもりなんだが。」

「に、西ですか?大丈夫なんですか?装備も全身もそろっていないじゃないですか。」

今度は青顔をしている。コロコロ表情が変わって面白い。

「それと、開拓ギルドの説明をして貰えるか?あと開拓許可証の話を聞かせてくれ」

「分かりました。まずは開拓ギルドについてですね。開拓ギルドとはその名の通り開拓をして人間がすめる場所を大きくしていく事をメインに住人やプレイヤーからのクエストを発注する場所です。また、アイテムの売買、預かり、プレイヤーや住人の派遣を行っています。開発許可証はこの町の周辺、マップ一枚分のうちに拠点を作ったりその名の通り直接開拓する事が許される許可証です。」

派遣も出来るのか。その辺を除けば他のVRMMOで言うところの冒険者ギルドみたいな物だろう。

「アイテムを預けられるのか。幾つか預けたい物が有るんだが。」

「承りました。」

先ほど入手したM19と茶葉、布服を預ける。

せめて予備を入手するまではロストする訳にはいかないからな

「ではいってくる。」

「お気を付けて」


エレベーターでトーチカまで降りて西側でモンスターの観察でもしに行こう。

次話は来週の金曜日くらいに

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