9‐6と言うとでも思ったか!!
「なぁ、もう諦めないか?」
「何、言ってるのかしら? なんで生徒会長が幼馴染みというだけで諦めなければいけないの?」
「だって……、色々弱みを握られてたりするんだろ?」
「……………………」
小向化をしたってことは、図星ってことですね、分かります。
「じゃあ止めとこうぜ、下手に尖がって部活自体が潰されたりしたら元も子もないだろ?」
「それは、いやよ」
「なんでだよ、別にやることも無いだろうに。屋台とか回って楽しんだら――――」
「そんなの、嫌って言ってるでしょ!!」
…………こんなに頑なに拒んでいる笹ヶ峰は初めて見た。
なにか思い入れでもあるのだろうか?
「あくまで、主催者側に立つ。立ってアイツを見返してやるのよ!!」
「んと……つまり生徒会長をギャフンと言わせたいってことで良いんだよな」
「そう。絶対に目に物を見せてやりたいの」
そういう笹ヶ峰の目には情熱の炎が赤く燃え上がっていた。
…………やれやれ、仕方ないな。
「分かったよ、そこまで言うのだったら手伝ってやる。露木も小向も良いよな」
「当たり前ネー」
「……………………(肯定)」
そうして、俺たちの悪足掻きという名の戦争が切って落とされた。