7‐15再カイ
次の日の放課後。
俺はネガティ部部室前に居た。
あの後散々悩んだが、友達と言ってくれたからには行くしかないだろう。
べっ、別にアイツらに会いたかったわけじゃないんだからなっ!
と、自分でも反吐が出るくらい気持ち悪いツンデレが決まったところで、運命の扉を開いた。
そこには。
ウダウダしている笹ヶ峰が。
マンガを読んでいる露木が。
パソコンに向かっている小向が。
いつものように存在していた。
三人とも俺に気付いたのか、一斉にコッチに視線を向けた。
臆することはない。
今までは、普通だった事。
ただ、話しかけるだけ。
それだけでいいんだ。
「よぉ」
言えた。
2文字しか発する事が出来なかったが、言えた。
「やっほー!」
「コンー♪」
「……………………(挨拶)」
サヨ:こん
3人から挨拶が返ってきた。
あぁ。
今までにない感動。
それが俺を襲った。
「あれっ? 勝、泣いてるの?」
「泣いてない! 目にゴミが入っただけだ!」
「……………………(愚痴)」
サヨ:存在がゴミなのにゴミが目に入r……
サヨ:いや、なんでもないわ
「なんでもあるだろうが! 俺の存在がゴミだと!? ぬかせ、俺はな!!」
というところでみんなと目が合った。
みんな、自然と顔がニヤケてくる。
「ククク……」
「ふふふ……」
「フフフ……」
「……………………(含み笑い)」
「「「ハッハッハッハッハッハッハ!!」」」
まだまだむず痒い感じはするが、コレでようやくいつもの日常に戻る事が出来た。
ヤッパリ、ココが一番居心地が良い。
もう、ネガティ部に来るのを止めようとかを考える事は止めよう。
今回の事でこういう結論に達した俺だった。