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1‐8契約書はちゃんと読みましょう
「まあ、どうしてもと言うのなら外しても構わないのだけれど」
「今すぐ外して下さい!お願いします!!」
「じゃあこの契約書にサインを」
「します!します!」
ペンを渡されたので言われたところにサインをした。
「書きました!」
「あぁ、ありがとう。これで部活動成立ね」
はい?
「何の事です?」
「詳しくはその契約書を見ると良いよ」
言われた通りに契約書を読んだ。
┏━━━━━━┓
入部届け
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
以下の者をネ
ガティ部部員
として認める
名波真夫
┗━━━━━━┛
は、嵌められた!
「というかネガティ部ってなんですか、ダジャレですか」
「確かにダジャレだけれど。そんな事はどうでもいいじゃない」
「全くどうでも良くないですよ、存在理由が分からない部の部員にされようとしてるんですよ」
「サインしたのはアンタじゃないの」
「まあ、そうですけど」
「ならもう後の祭りよ」
という訳で。
俺はネガティ部という得体の知れない部活の部員となったのであった。