6‐13オチだからといってキレイにマトマるとは限らない
「じゃあなんで今日学校休んだんだ?」
「それハ……」
しばらく黙り込んだが、やっとの事で重い口を開いた。
「実はワタシ、アニメオタクなんでス。サブカルチャー大好き人間なんでス!! 今日も学校を休んで同人誌の即売会に行ってたんです!! 昨日早めに帰ったのも同人誌のコピー本を作ってたんです!!」
それは問題だと思うが…。
俺のせいじゃなくてよかった。
本当によかった。
気が楽になった俺は今までの露木の言動を思い出す。
――まぁ、目の保養になるので良いですガ…
――男装って萌えるネー
――受けっぽいシ
すげぇオタクっぽいな…、なんで気付かなかったんだ。
まぁ、露木はこれを重大な事だと思っているみたいけどな。
「別に俺は気にしねえよ? 俺も好きだし、マンガとかラノベとか」
一応、ハ〇ヒとか、そういうメジャーと言われるヤツなら分かる。
浅知恵だがな。
「マジですカ?」
「おぅ」
「じゃあハ〇ヒのエンドレスエイトで繰り返した夏休みの回数、答えられますカ?」
はい?
回数ですか?
覚えてるわけねーよ!!
「分からないでショ、ラノベでは15498回、アニメでは15532回でス。ワタシは浅知恵でその作品が好きだとか言う人はヲタク嫌いよりも嫌いでス!! 作品には愛を注がないとキャラに失礼でス!!」
あれ?
俺、罵られてるの?
キレイにマトメようと思ったのに怒りの琴線に触れてしまったのか?
「聞いてますカ!?」
「はいっ!!」
「じゃあ今日は帰ったらハ○ヒ全巻を暗唱!!」
「え…?」
「返事ハ!?」
「はいっ!!」
「明日テストするからネ!!」
「はいぃぃぃっ!!」
…………どうして、こうなった。
ハ〇ヒのコアなネタぶっ込みました、スイマセン古くて。
自分にとってはハ○ヒがアイデンティティなんで、このネタはいつか入れたいなぁと思っていたんです。
……チャットの回の時にデュラ○ラ!!ネタをぶっ込めば良かったなぁと少し後悔