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5‐9ともだチ
露木はどうした?
気になって露木の方を見ゆる。
「……………………グスン、どうして立ち上がらないノ」
「まだ電源すら入れてなかった!!」
予想外である。
「電源入らないなら言えばいいのに」
「さっき分かったって言ったの二、もう一度聞くなんて出来ますカ」
そうだった、ここはネガティ部でネガティブの魔窟だったんだった。
でもな。
「そんな遠慮なんてしなくても俺らは立派な友達なんだから」
「ともだチ…?」
「そうよ」
「……………………(全肯定)」
サヨ:当たり前じゃないのさ☆
「ともだチ……ありがとう、いい響きでス」
「ありがとう、いい薬です」
「太〇胃散のCMじゃねぇ!!」
このタイミングでんな事言ってんじゃねぇ!!
「だって思いついたら言いたくなるんだもの」
サヨ:右に同じ
「空気を読め!!少しはガマンしろ!!小向も同意するな!!てか右じゃねぇだろ!!」
すると、露木はクスクスと笑い出した。
「何か可笑しいか?」
「いいエ、ただ楽しいナと思っただけでス」
「そうか」
とまぁ、こんな訳で。
チャットを通じて(?)少し打ち解けたのだった。