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3‐5品種改良は諸刃の剣
「魚って食べづらいじゃない?」
「確かに、焼き魚の骨はちょっと鬱陶しいよな」
「お刺身とかにするにしても面倒くさいしネー」
「そうなのよ。それで、私思いついたのよ!今は品種改良とかが進んでいるでしょ?なら骨の無い魚を作ってしまえばいいのよ!!」
「なるほド、ミノリは天才ネー」
確かに発想としては悪くない。
だが。
「それだと生まれた瞬間死ぬんじゃないのか?」
呼吸できないだろ。
「あっ…」
「だからな、俺らはスーパーとかで切り身を買ってりゃいいんだよ」
「嫌よ」
「なんでだよ」
「スーパーで買ったら時々ウロコが入ってるのよ……、じゃあウロコが無い魚を作れば!」
ハイ、ループループ。