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3‐3勉強<家が燃える
「はぁ……」
「何なんだ、いきなり。家が燃えたのか?」
「燃えたんだったら学校なんて来ないわよ……、いっそのこと燃えたら良かったのに」
「テンション低いなオイ。そんなに学校に来たくないのか?」
「学校というよりも勉強が嫌だわ…、あんなの学んで将来の為になる気がしないわ」
「まぁ分からんでもないが」
古文とか使いどころが全く見えないしな。
「数学だって、生きるのにおいて必要なのは+-×÷の四則のみよ。何がlogよ!何がlimよ!意味が分からないわ」
生きるのにおいてって言われたら食べ物以外何もいらないと思うが。
「英語も別に使う場面ないしネー」
「え?露木って英語喋れないの?」
「ハーフと聞いたら英語が喋れると思えとでも言われたのかナー?ワタシは生まれも育ちも日本ヨー。そもそもワタシの親はフランス人ヨー」
「そうか、スマン……って生まれも育ちも日本なんだったら何故カタコト?」
「それは秘密でース」
釈然としないな。
「何がsin2θ=2cosθsinθよ!意味が分からないわ!」
「オメェは数学にツンデレてんじゃねーよ」