2‐14紆余曲折の末
「うやむやにされたんだが、結局露木はナニオタクなんだ?頭文字が『ア』ってのは聞こえたんだが」
大声で叫ばれたからな。
「ア…、ア…、そうネェ…」
「アイドルオタクなのよ!」
「へぇ、そうなのか」
アイドルオタクってのはアレか。
AK〇48の名前全員言えるとかか。
「ちょ、ミノリ」
2人が何やろコソコソ喋り出した。
「何よ、良いアイデアじゃないの」
「ワタシはアイドルのアの字も知らないノ」
「ご愁傷様」
「ミノリのせいでショ」
…ヒマだなぁ。
何も聞こえないし。
「じゃあ『ア』から始まって最後にオタクの付くのでモットしっくりくるのある?」
「えーと、アメリカオタク?」
「フランス人とのハーフなのにアメリカの事について詳しいって可笑しくない?」
「アダルトオタク?」
「大人の事詳しいってお婆さんかい」
「アリオタク?」
「そんな悲しい趣味ってアリ(ダジャレ)?」
「青森オタク?」
「サクラ、青森出身じゃないわよね」
「………」
「ほら、無いじゃない」
一段落着いたのか、コチラを向いてコウ言い放った。
「アニマルオタクなのよ、サクラは」
「!!!」
「へぇ、そうなのか。可愛いところあんじゃん」
その後何故か、露木は笹ヶ峰に「グッジョブ」と叫んでいたが、真相は闇に包まれたままだ。