2‐12停戦協定の舞『アルプス一万尺』
「はい私は男装家ですチャンチャン!」
「男装って萌えるネー」
「えっ?燃える?」
「いや、別に何でもないヨー」
さっきから露木は謎の言葉を発するなぁ。
「サクラはオタクだからねぇ」
「オタクってナニオタクなんですか?」
「それはね、ア「あああああぁぁァ!」ってウルサいわねぇ、サクラ。何があったの」
「…秘密って言ったでショ」
「仕返しよ」
「それならワタシも言うヨ」
「そ、それはちょっと…」
コイツら、さっきからいったい何喋ってやがんだ?
「よし、停戦協定を結ぼウ」
「賛成よ」
その後、2人は妙な踊りをし出した。
その踊りはあまりにも懐かしく、山を連想させる物だった。
というのも――
「「アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを 踊りましょ
昨日見た夢 でっかいちいさい夢だよ のみがリュックしょって 富士登山
岩魚釣る子に 山路を聞けば 雲のかなたを 竿で指す
お花畑で 昼寝をすれば 蝶々が飛んできて キスをする
雪渓光るよ 雷鳥いずこに エーデルヴァイス そこかしこ
一万尺に テントを張れば 星のランプに 手が届く」」
アルプス一万尺だったからね。
「「キャンプサイトに カッコウ鳴いて 霧の中から 朝が来る
染めてやりたや あの娘の袖を お花畑の 花模様
蝶々でさえも 二匹でいるのに なぜに僕だけ 一人ぽち
トントン拍子に 話が進み キスする時に 目が覚めた
山のこだまは 帰ってくるけど 僕のラブレター 返ってこない
キャンプファイヤーで センチになって 可愛いあのこの 夢を見る」」
にしても長ぇな、何番まであるんだ。
え?話をまたぐの?