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1‐2ハーレム王はどこへやら
登校初日で迷子だと……!?
フッ、しかし俺はハーレム王になる男だ、こんな事で慌てたりはしない。
どんな局面でも女の子を守れるだけの冷静さと力が無いとハーレム王なんてなれるわけ無いのだ!
さて、携帯を【パカッ】
【plllll plllll】
「あっ、もしもしお母さん?」
『なあに?いきなり電話かけてきて。ママの声でも聞きたくなったの?』
「どんなことがあってもそんなことはないから」
『じゃあなんなのよ』
「学校ってどこにあったっけ?」
『そこかしこにあるわよ』
「そういう定義の学校じゃなく俺が通う学校」
『駅の方に行けばその近くよ』
「ありがとう、お母さん」
『いえいえ、愛する真夫の為ならたとえ火の中水の中』
「あ、そういうのいらないから」
【パタン】
え?何かあったか?
気にするな、今のは全て独り言という事にしてくれ。
したな?しろよ。して下さい。お願いします!!
…じゃあ駅の方へ向かおうか。