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13‐8言い訳から入る男
「どうしたのM夫、そんな慌てて」
ジャストタイミングで笹ヶ峰がやってきた。
「これってもしかして……」
「いや、あのな、違うんだ、これは」
何が違うのかは分からないが、とりあえずココでバレるのはヤバい。
「よし笹ヶ峰、コイツの両脚を持て、俺は両手を持つ」
「それで何をしようとしてるの?」
「そりゃあ証拠隠滅のために……はっ!!」
誰に聞かれた訳でもないのに自供してしまった。
「ねえ……」
「だから違うんだって!!」
「言い訳しようって魂胆が見え見えだから意味が無いわよ」
おっしゃる通り。




