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13‐3権力が全てのこの世界
「それはいったいどういった思考でそのような結論に至ったんですか?」
「まるで馬鹿にするような言い方は止めてくださいます?」
富美香先輩はため息をついて、こう続ける。
「ワタクシの弟はどうしようもないポジティブな性格でしてね……手がつけられない状況になっているのですよ。それでこのネガティ部に染まることで少しくらいはネガティブになるのではと、考えているのです」
んな事言われてもなあ、自分で言うのもなんだが、ネガティ部にそのような能力はないと思う。
ネガティ部はネガティブな発想により物事を解決していくって目的の部活――――ってことになってるから。
「それが飲めなければ、ワタクシの生徒会長権限でこの部活はなんとでも出来るという事をお忘れなく。では翌日、改めて伺いに参りますので、ちゃんと考えておいてくださいまし」
そう言って富美香先輩はそそくさと帰っていってしまった。
って最後怖っ!!