表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネガティブにイきましょう  作者: ヨエ団
2‐6章 ネガティブに補習
150/158

13‐2交換条件

 その時、扉が開いた。



「お邪魔いたしますわ」



「あれ? 富美香先輩、こんな辺鄙なところに何か用ですか?」



「いえ、最後通告をしようと思いまして」



 ???



「無様な成績を取ったらしいじゃないですの? しかも部員全員」



「俺はどれも追試にかかってないぞ?」

「私は国語だけよ、それ以外は大丈夫だったんだから」

「ワタシだって英語だけネー」

「……………………(反論)」


サヨ:地理が少し悪かっただけじゃないの、何か問題でもあるの?



 富美香先輩は深く息を吐いて、呆れた顔をした。



「追試ぎりぎりな時点で既に駄目じゃないですの。そんな部を存続させるのは生徒会長として見過ごせませんわ」



「って、それはどういう事なんです?」



「廃部も視野に入れて考えておいてくださいまし」



 そう言い残し、生徒会長は外に出ていこうとした。



 それは困る。



「待って下さい!! 今回は初めてのテストと言う事もあって、皆緊張していたんだと思います。大目に見てもらえないでしょうか?」



 そうじゃないと、今までのネガティ部の活動は何だったんだと思ってしまう。



「私だって、いつもはもうちょっとマシな点数を取れるはずよ。たまたまトイレに行きたくなっただけで」

「ワタシももう少し勉強する時間があったら単語くらいはいけたネー」

「……………………(弁明)」


サヨ:私だってペンを持つ握力さえ付けば地理くらい



 1人おかしい事を言っていた気もするが気にしない。



「…………まぁ、次は頑張りなさいと言うしかなくなるのですけど。まず、追試に受かるのは部存続の必須条件ですわよ?」



「良いぞ」

「良いわよ」

「楽勝ネー」

「……………………(承諾)」



 これで廃部の危機は免れたか……な?



「それともう一つ。ワタクシに弟がいるのは存知あげてまして?」



「笹ヶ峰から一応ですが。それがどうかしましたか?」



「弟を預かってもらえないかしら」



 …………へ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ