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11‐24ツンデ……レ?
事情を一通り聞き、命に別状が無い事を確認出来た。
「ったく、人騒がせなんだよ……どれだけ心配したと」
「だからゴメンって言ってるじゃないの」
「ミノリもそう言ってるんだから許してあげテ」
「……………………(懇願)」
サヨ:そうよそうよ
「……まぁ無事だったら良いんだけどな」
くそ、一回怒ってしまったからか、拳の降ろし所が掴めない。
「じゃ、じゃあ俺は部屋に戻るから」
「待って」
笹ヶ峰が俺を引き留める。
「何だよ、まだ何かあるのか?」
「え、まっ、まぁ。…………んとね、一緒に寝ない?」
「…………はぁ!?」
急に求愛された!?
「いやいやいや!! そういう意味じゃなくてね!! 同じ部屋でって事!!」
なんだ、違うのか。笹ヶ峰は前科があるから本気にしてしまった。
「なんでまた急に?」
「1人じゃ寂しいんじゃないかと思ってね!! べっ、別に虫を退治して欲しいからとかじゃないんだからねっ!!」
なるほどツンデレですね…………ん?