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11‐13多数決の不公平さ
夕食も食べ終わり、俺達はまたリビングでダラダラくつろいでいた。
「ふぅ……酷い目にあったよ」
「確認する前に食べるからよ」
いや、説明してもらえなかったんですが。
「それはともかく、コレから何するノ?」
「夕食も戴いたし、帰るのが礼儀じゃないか?」
本当は何かしなければならないのだろうが、小向の事だ。またとんでもないお返しの品が待ち受けてるだろう。ならば、ここらが引き際だろう。
「えー、泊まっていきたいなぁー」
「豪邸に住みたかった夢もあるの二……」
知らねぇよ、どれだけ小向の恩恵にあやかろうとしてんだよ。
「……………………(提案)」
サヨ:泊まるくらいだったら良いわよ
サヨ:別に、家が減ったりしないしね
「ほらー、小夜も言ってるじゃない」
「泊まらない方が失礼ジャー?」
なんでだ、俺の方が正しいはずなのに、少数派だと……!?
日本はどーしてこんなに少数派が住みにくいようになったんだろうね。