11‐9もはや陰謀
「……………………(質問)」
サヨ:これから何しよか?
「この家の中を荒さ……探索したいのは山々だけど、メイドさんの邪魔になりそうだし、このリビングの中でやれることがいいわね」
笹ヶ峰が提案する。
てかお前、荒探しって言おうとしただろ。
「……………………(提案)」
サヨ:なるほどね、じゃあトランプとかどう?
「いいわ」
「いいですヨ」
「良いぜ」
全会一致で可決したところで小向が立ち上がり、
「……………………(懇願)」
サヨ:じゃあ名波、そこの引き出しにあるから取ってもらえる?
「ここか?」
小向に言われた通りに引き出しを手前に引くと。
大量のトランプの箱があった。
違う種類のトランプが、理路整然と並べられている。
なんじゃこれ!?
もしかしてこれはどれを選ぶかの心理テストとかですかね?
よく見たら丸型のトランプや正方形型のトランプもあるし。
柄も様々で、何をどう選んでいいか悩む。
あぁ、もうヤケだ!!
と、テキトーに引き出しの中に手を突っ込み、コレだと思ったトランプを持って引き出した。
そして、パッケージに描かれている裸の女性の姿を見てそっとそのトランプを元に戻した。