105/158
10‐5シリアすんでのところでコメディー
そして今に至る。
「これだから貴方を自由にはしておけないのですわよ。もうこれ以上問題を起こしたら廃部、ってこともあり得るのですわよ?」
「でも、でもよ? 生徒会長。私たちのダシモノは結構人気があったのよ? その繁盛していたダシモノを潰すって言うの?」
笹ヶ峰が復活し、反論する。
「繁盛していようが、繁盛していなかろうが、正式なダシモノではない以上、不法占拠には変わりありませんわ」
「不法占拠って、あそこは、あの場所は、私たちの部室よ。部室で何をしたって構わないはずだわ」
「部室で不法なお金の動きがある時点で警察を呼んでも差し支えのないレベルですわ」
「不法って、私たちは正当に商売をっ」
「それは我が校の校則、第3条2項『アルバイトはやむを得ない事情がある人を除いて禁止する』に反しますわ。かつ丼でも食って楽になりまして?」
「……スイマセン、私がやりました」
……何だこの最後のコント。