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10‐4昼時に這いよる悪魔、生徒会長
店は大繁盛し、昼時となったのでこれからさらに混雑するであろう、と思った矢先。
「そこまでですわ!」
あの生徒会長が入ってきたのだ。
「げっ、もう来ちゃったか」
そう言うと、笹ヶ峰はそそくさと逃げようとしたが。
「笹ヶ峰実!! それと部員一同!! サッサと生徒会室まで来なさい!! あと御客人には帰ってもらいなさいませ!!」
生徒会長が笹ヶ峰の腕をしっかりとつかみ、生徒会室まで引きずっていってしまった。
「もしかして、閉店ってことなのかナー?」
いや、まさかな……嘘だろ?