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書籍発売記念SS 小鳥さんとの交流は尊い時間

「うー」


 レオはじっと窓の外を見ていた。

 今日は雨が降っているため、外に散歩も行けずに少し残念な気持ちである。


 そんなレオの気持ちを察したのか、エルナはレオを抱っこしてよしよしした。


「今日は雨だね」

「う~!」

「明日は晴れるといいんだけど……せっかく最近お花にも興味を持ち始めたのにね」


 少し前散歩で外にレオを連れ出した時、レオは花に手を伸ばしたのだ。

 可愛らしい花を見て必死に掴もうとむちむちの手を花に近づけていた。

 それが今日はできない。


 すると小さな小鳥が小窓に雨宿りしにきた。


「あうっ!」

「あ、小鳥さんだね! じっと見守ってようね。きっと小鳥さんは雨宿りしに来たんだよ」

「あう……」


 内容を理解しているのか、レオはじっと小鳥を見ている。

 そうしていると、小窓の隙間から小鳥が部屋に入ってきて、なんとレオの頭の上に止まった。


「あっ!」

「あう!?」


 レオは目をパチクリさせながらどうしていいかわからず、体を固くしてじっとしている。


「レオくん、小鳥さんが遊びに来てくれたみたい!」


 小鳥はそっと飛び上がると、部屋を一回りした後、レオの小さな足に止まった。


「あう~……」


 レオはどうやら小鳥に触りたいようで手を伸ばす。


「レオくん、ゆっくりね! 小鳥さん怖がっちゃうから」

「あう……」


 「わかった」と言わんばかりに唇をぎゅっと結んで慎重に触ろうとする。

 すると、そんなレオからの挨拶に応えるように小鳥がちょんとレオの手をついばんだ。


「あう!」


 ぱあっと明るくなったレオの表情とその感情が伝わったのか、小鳥はレオの手を上に乗った。


「す、すごい! レオくん! 小鳥さんから来てくれたよ!」

「あう~! あうあう!」


 その声に合わせてダンスを踊るように小鳥はちょんちょんとレオの手の上を移動している。


 そんな小鳥が可愛くなったのか、レオはそっと自分の頬を摺り寄せた。


「あう~」


 すると、小鳥も嬉しそうにチュンチュンと泣きながらレオにすり寄っていく。


「ああ~可愛い~!!」


 エルナは愛らしいレオと小鳥の交流の一幕を見て恍惚の表情を浮かべた。


 その時、ドアがノックされて開く。


「エルナ、この史料についてだが……」

「チュンっ!」

「あうっ!?」

「あっ!」


 それぞれの反応を見せるも小鳥が驚いてしまい小窓から逃げてしまった。


「あ~!!!!!!」

「え……?」


 エルナはタイミング悪く入ってきたクラウスに詰め寄っていく。

 そして……。


「もうっ! どうして今来るんですか!?」

「え、いや……そのなぜそんな怒って……」

「怒りますよ! 今! どれだけ尊い時間が流れてたと思っているんですか!? もう! クラウス様のせいで小鳥さんが逃げちゃいました……!」

「あう! あうっ!!」

「わ、悪い……」


 なかなかに理不尽な怒りだなと思いながらもクラウスは謝ることにした。

 そして、その晩クラウスはエルナとレオに高級ヨーグルトをごちそうしたという。


 それからというものレオは小鳥と仲良くなって遊ぶようになった。

 そして、クラウスはしばらくエルナの部屋への入室に怯えていたという。

小鳥さんとの楽しい時間、そして不憫なクラウス様のお話でした(笑)


書籍が本日2月25日に発売になります!

ぜひご覧ください~!!


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