表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
文学少女、またなんかやらかしてる  作者: たむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/50

第24話「詩音先輩、料理にポエムを添える」

料理×詩=!?

今回は家庭科でも安定のやらかしを披露した詩音先輩。

でも味はちゃんとおいしい、そこがまた面倒くさい!

「今日の家庭科は調理実習よー」

家庭科の佐久間先生がエプロン姿で登場する。


「やったー! 今日のメニューはオムライスだって!」

「チキンライスにケチャップって最強の組み合わせだよね!」


教室がほのぼのムードに包まれる中――

一人だけ、黒いエプロンに羽ペンを挿している生徒がいた。


もちろん、詩音先輩である。


「詩と卵、どちらが先に割れるか……ふふ、興味深い問いね」


「料理って、そんな哲学バトルだったっけ!?」


火を使いながら詩を詠み、フライパンを振りながら語り出す。


「焦げ目、それは努力の跡。

 ひび割れた卵は、私の青春を映している……」


「いや普通に“火が強すぎただけ”だから!!」


そんな詩音先輩の作品――いや、料理が完成した。


《作品タイトル:『ひとさじの孤独に、ケチャップで君の名を』》


「名前じゃなくてポエムが書かれてる!?!?」


皿の上にはオムライス、だがケチャップでこう書かれていた。


「ぼくは、まだきみに伝えられないままでいる――」


「食べづらっっっ!!」

「食べるたびに感情を揺さぶられる!!」


そして隣では、真顔でスプーンを手に取る詩音先輩。


「いただきます――言葉にするには、惜しい別れね」


「食べるだけなのに別れの演出やめて!?」


だが、味は――意外にも、普通においしかった。


「……うん、これ、しっかり味ついてる」

「ポエム抜きなら合格点なのになぁ!!」


そんな彼女は、食後のデザートにこうつぶやいた。


「甘さ控えめのプリン、それは恋の予感」


「もう何にでも詩を載せる気だなこの人……!!」

今日の一句(料理ver):

「ごはんにも 詩をかければ 味変わる」


次回、詩音先輩――体育祭の応援団長に立候補!?

詩で応援されても走れるのか!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ