表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東京リバースギフテッド  作者: 黄原凛斗
異能者殺しと錫の兵隊と回帰者
33/33

プロフィール&用語解説(3章まで)

3章までのキャラクターと用語解説です。読み飛ばして構いません


プロフィール

※このプロフィールは正暦2020年でのものとなります




時葛綜真(ときかつそうま)

年齢:15歳(16歳)

身長:172cm

誕生日:1月3日

出身:東京

家族構成:父のみ(母行方不明、祖父他界)

肩書・職業:高校生

趣味:多分料理、ソシャゲ

特技:ストップウォッチで決めた秒数をピッタリ止めること、時短料理

好きなもの:寿司、エビ、ちゃんと話を聞いてくれる人

嫌いなもの:銃、銃とか使うクソボケ卑劣カス野郎、銃器、ナス

苦手な死に方:首吊り、失血死


異能:時間操作(世界そのものの時の流れ(タイムテーブル)に干渉する)

世界そのものの時間の流れに干渉する能力。

・停止

・スロー

・加速

・巻き戻し

等の使用方法がある。

また、自身が死亡した際に発生する霊力で、記録してある地点へと時間を戻す【ループ】の力を持つ。


霊力:量多め、反発の性質低め、燃費悪




荊儀結依(いばらぎゆい)

年齢:16歳

身長:160cm

誕生日:5月25日

出身:東京

家族構成:兄、母ともに行方不明、父不明

肩書・職業:いばら姫

趣味:ミサンガ作り、ハンドメイド

特技:編み物、節約

好きなもの:お兄ちゃん、甘いもの、フレンチトースト、ドリア

嫌いなもの:痛いこと、嘘をつく人、自分のものを取る人、セロリ、桃

成績:だいぶ悪い(特に数学と英語)


異能:茨の城

自身の視界の範囲内に紐状のものや鉄線、ワイヤーなどを出現させ、自在に操れる。

ただし一度に出せる量には限度があり、現在は鉄線やワイヤー等を使うことができないようだ。(3章現在)


霊力:量普通、反発の性質強め、燃費普通





◯縺溘°縺、縺九&縺ソ縺輔→


【データが破損しており閲覧不可】





鈴木夢子(すずきゆめこ)

年齢:18歳

身長:155cm

誕生日:6月6日

出身:京都

家族構成:母

肩書・職業:妖怪傘女、鈴木一族の暴走娘、全方位火薬庫、祝鳴学園京都校筆頭生

趣味:ラーメン屋探し

特技:対人戦闘、対魔物戦闘

好きなもの:ラーメン、素直な女の子、強くて倒し甲斐のある敵、お母様

嫌いなもの:男、軟弱な敵、私より偉いやつ、イカ

最近のブーム:貝出汁


異能1:自己領域

自身が望んだ場所に「足場」を作り出すことができる。このときの足場の大きさや形は使用者が望んだ通りになる。足場の大きさや高さには一応制限はあるらしい。

応用として先端を尖らせたトラップなどにも使用できる。

また、基本的には地面から上に突き上げるように出現するが、本人の修行の成果により、自身が生成した足場に限り、横から生やすことや、空中に出現させてジャンプに利用できる。



異能2:鴉使い

鈴木一族が皆有している天贈の派生。元は鳥使いという異能。鳥と心を通わせ、ある程度操ることができる。また、鳥の言葉もなんとなくだが理解できる。

彼女の場合、鴉のみ相性がよく、鴉を使役している。



武装:殺戮鉄傘(さつりくてっか)・紅緋 【製作:雨笠工房】

真っ赤な和傘。専用改造を施されているため、夢子にしか扱えないオーダーメイド。

夢子は空間倉庫に予備を10本ほど常備している。

非常にわがままな夢子のオーダーによって半年の時間を要して完成。小間と露先を刃物として扱えるように回転や勢いによって鋭利さを増すように仕上げられている。閉じている間は殴打武器として扱えるように骨部分を頑丈に作ってあるためちょっとやそっとでは破壊できない。もちろん、閉じた状態で石突による刺突にも使える。

夢子のわがまますぎるオーダーを叶えた職人曰く「もう傘だけで飯食えるんじゃないかってくらい頑張った」とコメントしている。

……のはずが、定期的に修理や追加注文が来るので職人はこっそり強化案を開発中。


武装弐:傘提灯・雨笠仕立て【製作:雨笠工房】

知覧傘提灯にインスピレーションを受けて製作された夢子の専用武器の2作目。こちらはサブウェポンとして使用される想定となっている。


霊力:量かなり多め、性質フラット、燃費超良




吉田田吉(よしだたきち)

年齢:18歳(19歳)

身長:175cm

誕生日:おそらく一応8月27日

出身:不明(育ちは東京)

家族構成:知らん

肩書・職業:oss筆頭【吉田組頭目】、殺し屋兎(ボーパルラビット)

趣味:不明

特技:不明

好きなもの:親友

嫌いなもの:敵

最近の悩み:若く見られて舐められるのが嫌なので眼鏡かけたらそれはそれでやたら老けて見られるようになったこと


異能:不明

武装:暗器セット【製作:製作者不明】

シンプルな暗器一式が揃っている。常にどこかに隠し持っており、刃物から刺突武器まで様々。金属探知機に引っかからないように調整されている。

主に使うのは棒手裏剣に似た小さい刃物。


装備:情報阻害アクセサリー

魔眼や霊術による個人情報や異能情報などを見抜かれないようにする。ただし一定の階級以上の魔眼には効果がない。

また、阻害効果に加え、魔眼持ちに対して情報圧縮による『閲覧攻撃』の効果がある。この装備をしている者を見た瞬間、脳内に処理できない大量のダミー情報が流され、頭痛や吐き気などの症状に襲われる。


霊力:量普通、反発の性質強め&破壊の性質強め、燃費普通




○■■識文(しきふみ)

年齢:24歳(25歳)

身長:178cm

誕生日:9月2日

出身:千葉県

家族構成:義父母、義姉

肩書・職業:■■の鬼人、oss強者【悪鬼羅刹】、作家

趣味:読書、栞とブックカバー集め、散歩

特技:

好きなもの:姉、紙の本、栞、銃火器、チキン南蛮、竜田揚げ、たっきー

嫌いなもの:姉に近づく男、鬼や魔物、香草、鰯、納豆、〆切、和泉

最近あった嬉しいこと:QRコードやバーコード決済の便利さに感動した


異能:鬼人堕醒

通常の状態の身体能力を大幅に強化する。更に霊力も回復と大幅な上昇があり、特殊な能力こそないものの霊術と本人の身体能力によって大抵のことをこなせる。その代わりに精神に影響が出る呪いの異能。

深度によって精神的な侵食度合いが異なり、深度が深いほど能力も上がるが精神侵食もひどくなる。

発動の条件と深度の決定は識文の怪我や出血量、身体への負荷によって異なる。


深度壱:軽い躁状態となる。能力の上昇は+80%

深度弐:最も使われる深度。躁状態に加えて暴力的な思考と言動がにじみ出るようになる。能力の上昇は+100~120%

深度参:躁状態が悪化し、加虐嗜好が目立つようになる。能力上昇は+150%

深度肆:躁状態が深刻化し、会話も成立しなくなる。一人で話し続けたり、相手の意思を無視したり暴力を振るったり、暴走手前の精神状態となる。ギリギリするべきことなど異能発動前の考えは維持しているため、その目的は果たすものの、遊びなどが出る。能力上昇は+200%

深度伍:思考が自身の欲や快楽に支配される。加虐と暴、欲のみで行動するが言葉は発することができる。その発言も狂気染みており、会話が成立するとは言えない。能力上昇は+300%

深度陸:ほとんど暴走状態。能力上昇は+500%



武装:特になし(手袋)

装備:自傷用ブレスレット

自身の霊力によって起動する自傷用のブレスレット。込めた霊力の割合で傷のレベルを調整できる。識文専用の装備。


霊力:量特大、通常時性質フラット・異能発動時反発強め、通常時燃費普通・異能発動時燃費超良




○■■和泉(いずみ)

年齢:22歳(23歳)

身長:173cm

誕生日:7月19日

出身:神奈川県

家族構成:兄、弟、祖父、義母(父行方不明、実母他界)

肩書・職業:■■■の後継者、oss強者【アクアナイトメア】、家庭教師

趣味:多肉植物の育成

特技:水泳、雨の気配察知

好きなもの:サラダ全般、キャラメル、ドーナツ、家族

嫌いなもの:焼き魚や煮魚(綺麗にほぐせないから)、辛いもの、クソみてぇな運転するやつ、識文

最近ショックだったこと:教え子の小学生に、初対面のとき女の人と勘違いしたことを告白された


異能:水使い

水を自在に操る能力。訓練によって人体の水分や血も操作できるが、相手に気づかれると防がれる可能性がある。

非常に使い勝手がよく万能な異能。


武装:なし

装備:大容量タンブラー

中身はただの水。


霊力:量普通、浸透の性質強め、燃費普通(一部悪)




○雪平鈴檎

年齢:おそらく17歳

身長:164cm

誕生日:不明

出身:不明

家族構成:不明

肩書・職業:【白雪姫】改め【毒リンゴ】

趣味:お掃除

特技:どこでも寝れること

好きなもの:アップルパイ、温かい料理、優しくしてくれる人

嫌いなもの:ホルモン、レバー、柑橘類、怖い人、防人衆

響介について:悪い人だとは思っていないため肩身が狭い


異能:腐蝕融域(ふしょくゆういき)

自身を中心として周辺を腐らせる能力。危険な異能かつ、自分の触れた物も腐らせる。

非常に危険なため、防人衆が認識すれば一級危険異能者認定を受ける。


霊力:量普通、上書きの性質強め、燃費悪




○赤月椛

年齢:17歳

身長:153cm

誕生日:10月31日

出身:愛媛県(真偽不明)

家族構成:多分祖母がいた

肩書・職業:【赤ずきん】改め【猟狼(りょうろう)

趣味:狩り、射撃

特技:早食い

好きなもの:美味しいもの、食べられるもの、ご飯をくれる人

嫌いなもの:食べられない食べ物、攻撃してくるやつ、自分にご飯をくれた人間に危害を加えるやつ

最近のマイブーム:ハンバーグに目玉焼きを乗せること


異能1:獣性権限・狼

獣の性質を目覚めさせ、身体能力を大幅に強化する。また、獣の能力(狼であれば嗅覚等)も強くなる。

見た目に影響するのは個人差が大きく、耳や尻尾が生えるだけからヒゲが生えるだけのもの、あるいは見た目が完全に獣になるなど様々。

椛は耳が生えるくらいしか見た目に変化がない。


異能2:不明


武装:猟銃??【製作:不明】

最近の日本にある銃にはだいたい搭載されている霊力を弾に込める機能が搭載されていない古い銃。


武装:伐採用斧【製作:不明】

装備:赤いケープ

フードつきのケープ。真っ赤で目立つ見た目をしているがその効果は消音。

ある程度であれば自分が発する音を軽減できる。ただし、見た目は目立つ。


霊力:量普通、反発の性質強め、燃費良




○伊藤晴美

年齢:24歳

身長:148cm

誕生日:7月8日

出身:東京

家族構成:なし

肩書・職業:魔眼の女王、メデューサ、異能者殺し、暴く者、守屋の飼い犬、星眼の担い手、藤の末裔

趣味:ゲーム、入浴

特技:瞬間記憶、解析と応用

好きなもの:寿司、刺し身

嫌いなもの:味が薄いもの

日課:ゲームのログボ回収


異能1:特級星眼・天贈無効の魔眼

魔眼の中でも最上位の特級。その中でも更に希少な星眼と呼ばれるランクの魔眼。視ることであらゆる情報を知ることができ、あらゆることを見通す。

魔眼固有の能力は『異能を無効にする』と『霊力を用いた術の類を無効化』するという無効化能力。これらは霊力という異能者や魔物が持つ力を断つというものであり、対異能者においては非常に強力。

なお、使用者の身体能力が低すぎるため普通の殴り合いになれば負けることもあり、あまり前線に出ない。


異能2:石化の炯眼(後天性)

自身が見た対象を石化する。視界内にあるものを全て対象にしてしまう。それに加え負担が大きいためあまり多用しない。星眼によって細かい対象選択や物体の石化も可能ではあるが負担が更に大きいためよほどの状況でなければ使用しない。



装備:アンチギフテッドグラス

魔眼の効果を抑制するメガネ。主に誤発動防止用。


霊力:量低め、浸透の性質強め、燃費悪




○薬袋薫

年齢:29歳

身長:158cm/188cm

誕生日:4月2日

出身:神奈川県

家族構成:弟2人、祖父、義母(父行方不明、実母他界)

肩書・職業:千夜機関【仕立て屋】【錫の兵隊】、魔の92期生

趣味:服選び、化粧品選び

特技:霊武具や装備の開発・製作、金儲け

好きなもの:チョコレート、ラムネ、コールスロー、弟、綺麗なもの、かわいいもの、自分より弱いやつ

嫌いなもの:辛すぎるもの、才能があるやつ、異能が強いまたは便利なやつ、忽滑谷響介

最近悲しかったこと:気に入ったデザインの服が自分に合うサイズのものがなく諦めるしかなかったこと


異能:物体憑依

物体に自分の魂の一部を憑依させ、操作する能力。生物に憑依はできない、憑依するものが人間に近いものでなければ動けないなどのデメリットが目立つ。

この能力の特筆する点は憑依させた物体(薫はアバターと呼ぶ)のすぐそばに転移することができるもの。アバターが本体のそばに転移することはできないため一方通行だが、あらゆる物理的な障害から霊術の結界なども無視できる。

使用者の薫は本体とアバターを同時に操作してマルチタスクや偵察などに利用している。ただし、アバターの行動には制限があり、霊術の使用制限や霊力の遅延、本体との動きの差など、メリットばかりではないが薫は経験によってカバーしている。


武装:改造銃【製作:自作】

銃弾に霊力を込めた対魔物及び対異能者向けの銃。銃器の扱いが得意な友人のアドバイスもありゴリゴリにカスタマイズされている。


武装:多節棍【製作:自作】

主にアバター用主武装。本体とは違って多少の遅延などが発生するため相手を撹乱、妨害することを主軸においた武装。手数の多さとできることの豊富さから愛用している。


装備:アバター・03号

自身の異能用に製作した素体。一見人間の少女に見えるがドールと霊具技術と霊科学を融合して製作した薫専用『美少女アバター』。薫はこのアバターの40%のリソースを見栄えに使っている。

よく服装もころころ変わるがこれは薫の趣味。

当然ながら最新技術の塊なので修理や一から作るのにとんでもない金額がかかる。


装備:霊具収納ポーチ

霊具や薬などの消耗品を詰め込んだポーチ。霊装拡張によって見た目より多く入っている。異能がパッとしない事を気にして道具の開発方面に力を入れ、応用と活用を余すこと無くしている。自作のものから他で買い付けたものまで様々だがどの道金はかかる。


霊力:量普通、反発の性質少なめ、燃費普通





用語・世界観解説




●異能者

異能と呼ばれる特殊な能力を持つ人のこと。異能者は霊力と呼ばれる不思議な力を有しており、その霊力と呼ばれる力で『霊術』という術を用いることができる。

古い時代は『天贈者(てんぞうしゃ)』と呼ばれた時代もある。

異能に目覚めると霊力を有するようになるが、逆に霊力が先で後々異能者に目覚めるパターンも存在する。ただし、このパターンの場合、霊力しか存在せず異能が目覚めない人は『霊術師』と呼ばれる。術を扱わない者は『天捨(てんしゃ)』と呼ばれるが差別用語として好まれていない。


――異能分類――


・体質系

肉体そのものの変化や肉体にまつわる異能。


・通力系

超能力のような異能(念動力や発火などのようなもの)はすべてここに分類される。


・生成系

物を生み出す、作り出す、変化させる異能はここに分類される。

また生き物であってもこの分類となる。


・特殊系

上記全てと一致しない場合、または複合された異能、もしくは分類が困難、詳細不明はここに分類される。




●霊力

異能者に備わっているエネルギー。通常では視認できないが魔眼や一部の霊術、異能によって視認することは可能。

霊力は自分以外のものに反発する性質を持っており、これによって霊力の塊を相手にぶつけることで攻撃に転用もできるのが基本運用。

霊力の性質は個人によっていくつかの特徴があり、その性質によって向いている霊術や適正がない霊術が存在する。

また、異能でも霊力を消耗することがあり、異能者の活動に霊力は欠かせない。



・霊力の性質一例

浸透:療術や流体(水)を操る術に向いている。

上書き:別の霊力を自分の霊力で上書きし、打ち消す性質が強いため、ぶつかりあうと有利

破壊:反発よりも強い攻撃的な性質。


・霊力の可視化について

基本的に霊力は魔眼など特定の体質や方法でなければ見ることはできないが、強い霊力が溢れている場合、可視化現象が発生する。

これは強い術を扱うときや、術者が実力以上の力を発揮するときなど一定の条件で発生する。ただし、可視化されても利益も害もない。




●霊術

霊力を用いた異能とは違う特殊技能。霊力があり、術を扱う知識があればある程度誰でも使用できる。ただし一定レベルまでの話であり、それ以上となると才能も必要となってくる。

霊術は以前から術者が異形の怪物との戦いに用いていたことから始まり、今では異能者のサブ技能として異能者の間では広く知られている。検定もあるらしい。

戦闘向けではない異能者が霊術を駆使して実力差を埋めるなど努力次第では輝く力。

イロハの3段階に分かれており、初歩をイ段術(異術)、中級術をロ段術(露術)、上級術をハ段術(破術)とする。

上級術ともなると、異能にも劣らない力を持っており、霊術師が目指す最終地点。



・結界系の霊術について

結界は霊力の質や技量によって一部形に影響が出ると言われている。

未熟であればあるほど『角』が多く、初心者は三角形か四角形になりやすい。

熟練の結界術使いであれば円に近い形になっていく。

ただしあえて出力を落として狙った形にする術者や、精度を上げずに四角い形にする術者もいる。

壁を作り出すタイプの結界はその実力がわかりやすく可視化されるので支援系術者の実力を測るのによく使われる。




防人衆(さきもりしゅう)

異能者たちで構成された国家機関。所属条件に異能者であることが含まれている。

18歳以上の異能者が就任でき、異能などによって部署や所属が決められる。

かつての災害のせいで長年人手不足に悩まされている。

様々な能力者がおり、幅が広く、真面目な者が多め。

色職という防人衆でも優れた者や地位ある者、役割を持つ者は色を持っている。複数の色を持っている者は少ない。色付きの中にも階級があり、星の数が1から3となっている。星の数が多いほど位が高い。

色がない事務職や一般防人衆は銀色のみの星バッジとなっている。色持ちはバッジと一緒に色札がついているか、色を示す何かしらがついている。




●異能家系

古い時代から異能者を輩出する血筋の一族。それらは代々異能の存在を隠しながら政府と密接に連携し、国を守ってきた者たちであり、上流階級にいる一族も多い。

昔は異能者同士で婚姻を結び、その血を強く保つことを第一としていたが、18年前の事件によって異能者や魔物の存在が公になったのをきっかけにその地位が揺らぎつつある。

古い考えが強い家系の者は一般人や一般家庭から突然変異で異能に覚醒した異能者を見下しており、防人衆の中でもそれが原因で派閥ができている。



・五摂家

異能血統の中でもとりわけ強い力を持つ元貴族に位置する上流階級の一族の一つ。

近衛(このえ)家・一条(いちじょう)家・九条(くじょう)家・鷹司(たかつかさ)家・二条(にじょう)家の五家を指す。

藤原家と密接に関わっている五家だがその方針はまちまち。一条家と二条、近衛家は現在京都の方を活動拠点としている。


・藤原家

異能血統の最高峰にいると言っても過言ではない一族。藤原氏から連なる血統であり、五摂家も元をたどれば藤原が源流となっている。

藤原氏が異能者の血統に藤原姓を名乗らせ、貴族として君臨し続けた。

魔眼の能力が生まれやすく、様々な分家の派生や他家との婚姻により、その血は各地に散っている。

赤い髪に緑色の瞳はその特徴を強く受け継いでいる証とされている。




祝鳴(いわいなり)学園

東京校、京都校の2大異能者学園。青森と島根に姉妹校があり、学生の防人見習いが各地の活動をする際拠点とすることもある。

京都校が先に設立され、後に東京校ができたのだが規模や設備は東京校が上であるため、東京校が人気。

東京校は初等部、中等部も存在するが高等部以外は異能者の義務ではないため、だいたいが富裕層や熱心な異能関係者が多い。

寮が存在しているため遠方から入学する生徒もいる。寮ではなく自宅からの通学もあるが都内出身以外は寮を利用することが多い。また、この寮制度も異能家系ではない生徒の場合、自宅通学が許可されない場合がある。


通常の学習に加えて霊術や異能の制御、魔物に関する知識など専門的な授業が多く、実家で既に学んでいる生徒とそうでない生徒の差が激しいことも現在問題とされている。

また、多くの生徒は異能のことを異能ガチャと揶揄し、強いあるいは便利な異能でない者は将来への不安と不満を抱えている。




●防人見習い(生徒たち)

防人見習いとして学園に所属する異能者及び術者たち。防人見習いには2つ種類がある。


・既に防人衆の見習い制度によって防人としての活動を行っている生徒

・進路を防人衆への就任と定め、防人としての学習コースを選択している生徒


前者は主に縁戚関係によるものが多く、基本的に上流階級である。

後者は代々異能家系か、突然目覚めた非異能家系出身の生徒が多い。

国家機関であるため、防人衆に就任することが生活の安定であると考えている。


学生向けには許可証が複数存在し、学園の課題以外での魔物討伐などを行う場合の戦闘許可証が存在する。

前者の見習いはこの許可証を取得している。




●千夜機関

表向きはサウザンドカンパニーという異能者向け及び一般人でも扱える霊具などの開発販売をしている大企業。

元々は防人衆とは別のスタンスで異能者の発展を考える研究組織であったが18年前の災害がきっかけで異能者の存在が公になり、そのタイミングで異能者を多く囲い込むことに成功。

異能者の就職先が限られる中、研究方面に興味を持つ若者が目指す会社ではあるが、千夜機関には後ろ暗いこともあるというのは半ば公然の秘密となっている。

現在は代替わりが激しく、幹部の中には若手も多い。

機関所属員の中でも功績や実力を認められた者は二つ名を得ることができ、強い権限や発言力を持つ。

二つ名は神話や童話などの物語、架空の存在から名付けられる法則がある。




●霊武具、特殊武装、製造者

異能者、霊術師向けの武装のこと。特定の許可証を所持している異能者、防人衆は対魔物用武装として所持が許可されている。これの影響もあって銃刀法が16年前に一部変更されている。基本は対魔物用であるが対象が異能者、あるいは霊術師である場合、護身として武具使用は許可されている。


主な製造はいくつかの会社と個人工房が行っている。元々は個人工房のみであったが近年、後継者不足により市場が縮小。霊武具製造を行う企業がシェアを伸ばしている。

会社としては『サウザンドカンパニー(千夜機関の表の名義)』『株式会社鋼屋』『松殿工業』などが有名。

これらは量産型の武具のため、こだわる異能者は個人工房に武具製作を依頼する。

一部、自分で武具改造を行う者もいるが、危険なため推奨はされていない。


個人工房『大炊(おおい)工房』『蛍原屋(ほとはらや)』など、個人のオーダーメイドに答える製造所は主に京都や鳥取に多く、東京には少ない。


京都の工房『雨笠(あまがさ)工房』武具をオーダーメイドで受けている工房の一つ。ただしかなり癖の強い武具を作ることでも有名であり、使いこなせれば一線級、使いこなせなければ三流というかなりニッチな品。




●霊装・霊具

異能や霊術の補助効果を持つ衣服やアクセサリー、霊術関連の効果を持つものも含めて霊装と呼ぶ。

これらにも職人や製造者はいるが霊武具職人より数がいるとされている。

そして主に消耗品として霊具というものがある。

これらは眠り香など相手を眠らせたり、数回使えば効果がないものなど、ある種の霊術効果を即席で発揮できるもの。

武具よりもブランドの力が弱いため、粗悪品も混ざりやすい。




●魔眼の鑑定階級

魔眼系列の異能には各々の魔眼の能力に加え、魔眼であればほぼ備わっている能力が存在する。その1つが鑑定効果であり、鑑定にも階級が存在する。


特級:対象の異能や能力、弱点や扱える術などを見抜くことができる。ほとんどの情報を見抜くことができる万能鑑定。

1級:対象の異能や能力、弱点を見抜くことができる。基本的に1級の鑑定能力があれば重用され、怪異や敵対異能者であれば大半の情報を見ただけで得ることができる。

2級:対象の異能や能力を見抜くことができる。3級よりも仔細にわかるようになる。

3級:対象の異能や能力を見抜くことができる。ただしその精度は低いため、詳しいことまでは読み取れない。


それより下は魔眼ではなく『炯眼(けいがん)』と呼ぶ。これらは魔眼としては鑑定能力が備わっていないため3級に劣るが、かと言って3級よりも無価値というわけではない。ある種魔眼とは独立した進化をしている邪視とされている。

炯眼は特定の異能に特化した眼。魔眼は汎用性が高く、全体的に高性能な能力とされている。


また、魔眼の中でも特級、あるいはそれ以上に類するものは『星眼(せいがん)』と呼び、魔眼と類似した特徴を持つが根本的に異能とは違う見鬼の力であるものを『浄眼(じょうがん)』と呼ぶ。


魔眼の鑑定能力については万能で高性能であるがゆえに欠点として「一度に大量の情報を視てしまうと情報によってショートする」ことにある。

そのため、魔眼能力者対策にダミー情報を込めた装身具をつけることで重要情報を視られないようにするなどの護身がある。



・目の色

紫色の眼は退魔の力、緑は魔眼、赤は魔物((かすか))の血があると言われている(絶対ではなくあくまで傾向)

黄(金)色は特殊な力、もしくは直接精霊か神に連なるものから授かった力を持つとされている。

このような色の傾向もハラスメントではないかと最近は問題視されている。




●魔眼防止アイテム

魔眼には様々な情報を見ることができる鑑定効果があり、最低クラスの魔眼といえども透視に近い力を有している。つまり、隠れているものの中身がわかってしまう。

これらはプライバシーの侵害や、悪用が容易であることから、誤って魔眼を使用しないように魔眼制御の装備品を身につけるのがほとんど暗黙の了解となっている。

また、それら魔眼の効果を阻害するアイテムも存在し、職人たちによって様々な形で街にも浸透している。

これらはトレーディングカードゲームなどのサーチ行為などの防止にも使われており、カードショップには魔眼持ちは魔眼制御のメガネをつけていないと入ることができないとされている。




破暴者(はぼうしゃ)(リヴィアラー)

正体を暴く者、隠れていることを明らかにすること。これを積極的に行う異能者霊術師のことをそう呼ぶ。

主に魔眼などで相手の個人情報や異能についてを許可なく見たりするような相手のことを指し、仕事で鑑定をする者には使わない。

魔眼持ちはこう呼ばれることを特に嫌い、魔眼ではなくても該当者はそう呼ばれることを快く思わない。

伊藤晴美の二つ名、代名詞でもある。


主な該当者:伊藤晴美、四月一日卯月、一条尚都


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ