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異世界幸せ生活  作者: osagi
第四
21/41

<寝る眠る>

 寝る子は育つ。ユキノとシノブの成長を言い表すにはまさにこの言葉がぴったりである。だが、遊んでいる時間も食べる時間も一緒の二人が同じタイミングで寝るとは限らない。


 「それじゃあ行ってくる」

 「気を付けてねあなた」

 「これぐらいすぐに帰るよ」


 満天の星空の下、俺はシノブを背負って夜風に当たりながら散歩をする。ユキノは寝つきがいいのだがシノブは夜になってもなかなか眠らない時があるのだ。そんなとき俺はシノブが寝るまで背負いながら散歩をする。


 そしてシノブが星空を見ながら寝るまでの過程はいつも同じだ。はじめに俺の肩を引っ張るように体を反らして星空を見始める。そしてそれに疲れたらウトウトしながら普通に背負われて夜風に当たり、最後にシノブは俺の背中に頭をくっつけてウサギの耳を俺の肩にのせて寝るのだ。


 今日もいつもの通りである。俺が寝てしまったシノブを背負って家に帰ると、マリアが寝室で待ち構えていた。


 「今日もぐっすり寝てるわね」


 マリアは俺からシノブを受け取るとユキノの隣に寝かせる。


 「それじゃあ私たちも寝ましょうか」

 「そうだな」


 そして俺とマリアは可愛い三人娘の寝顔を見ながらようやく眠りについた。



・・・・・



 ユキノとシノブも次第に話ことができるようになり、純真無垢な子供として可愛い盛りになるとマリアから頼まれごとをされるようになる。


 「二人とも朝ごはんできるからお父さんを起こしてきて」

 「「はーい」」


 二人仲良く寝室へといったユキノとシノブを見送りマリアは朝食を作り続ける。


 「サクラできたわよ」

 「はーい」


 マリアとサクラで食卓を囲うが、まだそこにはハヤトとユキノとシノブの姿がない。


 「あら、もう」

 「どうしたの」


 そして寝室を見に来たマリアとそれに続いたサクラ。二人が見たのは父親を起こしに行ったにも関わらず一緒に寝かされた二人とそれを抱くようにして寝るハヤトの姿であった。小さい頃はハヤトに触られると泣き出すユキノであったが、今では普通にハヤトに接することができるようになりスヤスヤと眠っている。しかしこの後三人が起こされたのは言うまでもない。


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