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異世界召喚に便乗して復讐  作者: ネリムZ
9/12

初代勇者

 翌日になり休息の日を与えられた。

 文字を教えて貰いたいが、スイカさんも仕事があるので無理は言えない。

 ちなみに、俺の側仕えは側で仕える筈なのに朝食を片付けたら戻って来なくなった。


 俺の予想でしかないが休息とゆうなの勇者に文字を覚えさせる日なのかもしれないので皆が部屋に籠っていると勝手に考える。

 なので、俺は王城を完璧把握しておく事にする。

 実はスイカさんに地図を貰った時にログが興味深い事を示して来たのだ。


 ・王城の地図(90)を手に入れた


 この(90)を俺は完成度と考えたのだ。

 このカッコ内をパーセントと考え、残り10パーセントが残っている。

 この残り10パーセントで良い事が見つかれば嬉しい物だ。

 例えば先代勇者の遺産とか。


 この王たちのやり方は最初支配的なやり方で勇者を使おうとしていたようだ。

 だが、支配出来ないからその方法を辞めて反逆を恐れるやり方に変わっている。

 初代の勇者が恨み辛みで何かを遺してないか期待している。

 まあ、期待するだけ損とかよう言うけどね。


 まあ、色々と目標とゆうか優先準備を考えてはいる。


 ・最低限の力は手に入れる

 ・扱えそうな武器を手に入れる

 ・計画を建てながら文字を覚える

 ・猫魔に復讐


 ざっとこんな順だが、世の中理不尽なのでそう簡単には行かないだろう。


 ◆


 これは昔の話、猫魔は俺や家族含めて近所に適当な噂をでっち上げ広めた。

 その中で1番憎いのが『翔大の妹は金を与えれば何でもヤラせてくれる』だった。

 これが中学生の考える事かと、本気でそう思った。

 さらに、俺は貧乏だの噂を流し、誇張され俺の家族=貧乏が定着し、さっきの噂の真実性が増していたのだ。

 勿論、家族含めて訴えた。

 そこで登場遥斗達だった。

 俺達の訴えを揉み潰し、逆に名誉毀損で家族がピンチになった。


 よく分からなかったが、その後その噂は完全に消えていた。


 ◆


「ここから行くか」


 とりあえず図書室に来ました。

 何故かと言うと、ここが1番探し易いと判断し、更には近い事からここにした。


 ・本棚の前を歩いた


 ビンゴ。

 後は図書室の中をひたすらに歩き回る。

 この図書室を管理している人は運良くの眠っている。

 仕事をサボるのは良くないが、今は丁度良かった。

 その管理人の目に隈が会ったのはとても気になる所だ。

 ⋯⋯王城ってブラックなのかな?いや、勇者を奴隷としようとした時点でブラック超えてるか。


 さて、今度はスイッチなる物を探す為に適当な本に触れる。


 ・普通の歴史本に触れた


 歴史本か、中身を見てみる。文字分かんないので元に戻す。

 そんな事より、『普通』が会った。


「時間が掛かるな」


 この図書室は広いのでかなりの時間を使うだろう。

 さらに、この1つ1つを探すとなると⋯⋯考えるのは辞めて捜索開始だ!


 9時間後


 1度部屋に戻って昼食を食べた後にもう一度探した結果、見つからなかった。


「辛い」


 歩き過ぎて足がクタクタだ。

 さらに、ずっとログなども見ていたので目を疲れた。

 本棚の横にある木を壁替わりにして持たれる。

 そして、本棚の下の方に指が触れると、


 ・隠し扉のボタンに触れた


 こうなった。


 しかも、このボタン1番下にあるのではなく、床から少し上の位置で本棚の横にあるのだ。


「あ」


 しかし、この位置にボタンがあるのは納得出来た。

 出入口や管理人の席から死角となっていたのだ。

 迷わずに押す。


 本棚ごと、壁がスライド扉の如く動き道が現れる。

 中に入ると扉は閉まり、灯りが付く。魔石でも使っているのだろうか?


「これ、どうやって出れば良いの?」


 ま、まあ、今は先に進もうか。


「普通に息が出来る」


 普通密閉空間に成っているなら相当空気は薄いはず、なので少しは息苦しさを感じても良いがしたのだが、何処かで外に繋がっているのか?

 とりあえず、ポケットから鉛筆みたいな物を取り出す。

 丸い形をした鉛筆だ。

 地面に置き、指で軽く弾くと、コロコロずっと転がっていく。


「これは緩やかな坂になっているのか?」


 たまたま小学生の時に見たドラマでこんな場面が会ったので真似て見たらまさか本当にそうなっているとは思わなかった。


 道を進んで数分、ある部屋に出る。

 赤の本が数冊、青の本も数冊ある本棚に、ボロい木の机に椅子、さらには機会ぽい物もある。

 さらに、上を見ると換気扇みたいな物が存在し、窓も会った。

 窓を開けて外を見ると、街が見える。


 機会ぽい物に触れる。


 ・真空機に触れた


 確定したのはここが過去の勇者の物だとゆう事だ。

 まずは赤い本から見てみる。


「日本語⋯⋯」


 そこには日本語で書かれているのだつた。


 内容を読んでみる。


『やあ、この本を読んでいる君、あいるは君達。僕は犀川さいかわ初代勇者と名乗っておこう。まず1つにこの場を王家や信用出来ない者には教えないで欲しい。僕達が遺したのはこの世界で僕達が疑問に思った事を調べて書き記した物になる。勿論、戦闘などに関する事も記してある。僕達と称したのは僕達が高校のクラスメイトで生き残った人達でこれを遺しているからだ』


 生き残り、つまりは誰かしら亡くなってしまったとゆう事だろう。

 続きを読んでみる。


『どうしてこんな事をしているかとゆうと、長くなりそうだが1つづつ遺している。まずは僕達は魔王を討伐した。その後、国王の元に行って返せと言ったんだ。だが、国王はそれは不可能と言ってきた。ある程度は予想していた。何故なら魔王が帰るには我々は戦ってはいけないと言っていたからだ。その時は魔王は絶対的な悪だと考えていたので聞く耳を持たなかったが、今になっては後悔しかない。結局僕達はこの世界で生きる事になった。しかし、僕にはこの世界の事を調べる事にしたんだ。日本に帰りたかったからね。その後、どんどんクラスメイトも一緒に調べてくれた』


 帰りたいよな、普通。


『まず、どうして魔王を討伐した事に後悔しているのかを話す。その前に君、或いは君達はどうして文字は読めるのに言葉が分かるか気になった事はないかい?』


 ⋯⋯ッ!

 た、確かにそうだ。俺は普通に受け入れていたが文字が読めないのに言葉は分かる何て普通ありえないだろう。

 美咲さんが『美咲』とゆう名前もこの世界と日本の文字が違うのに美咲になっているのはおかしい。

 こんな常識、普通な事も気が付かなかったとは、俺もおかしいな。

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