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異世界召喚に便乗して復讐  作者: ネリムZ
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地形操作

 訓練の時間となったのか側仕えのメイドから案内されながら訓練所なる場所に運ばれる。

 そこには仁王立ちしている鎧を着て、大剣を地面に刺しているおっさんがいた。


「やあ、来たか勇者諸君」


 クラスメイト(俺以外)を見渡しながらあっさんは喋る。

 勇者諸君?王の話あんま聞いてなかったから分かんね。

 ログは1日単位で刻まれるから1日前のログは残ってない。

 そのログが出来てから24時間では無く、1日単位だ。

 なので永久保存のログに設定しないといけない。

 なので帰る方法の辺りしか聞いていない俺にとっては勇者諸君言われても分からん。

 勇者ってスキルとか称号?とかじゃないの?

 これって召喚された人=勇者なの?


「まずは君達に『鑑定』と『アイテムボックス』を使って貰う。過去の勇者達はこれを『なろう系テンプレ2代スキル』と読んでいる者が多かったようなのでこれからこう読んでいく」


 ん、まじで世界観が分からん。

 なんだよ『かんてい』って、なんだよ『あいてむぼっくす』って。


(ログさん細かく、今の話の内容を見せてくれ)


 ・騎士団長から『鑑定』と『アイテムボックス』があると言われた


 オケオケ『鑑定』と『アイテムボックス』ね。

 てか、このおっさん騎士団長なんだね。

 なんの騎士だよ。


「なあ、質問していいか?」


 遥斗はるとが質問するようだ。


「なんだね?」

「そのスキルはみんな持ってんのか?」

「ああ、通常スキルと呼ばれている」


 それって特定の1つに特化したスキルいるの?


「ちなみにこのスキルは個人差がある」


 へ〜、ちなみに俺はクラスメイトの集団から少し離れている。

 こうでもしないと精神が安定しない。

 8人までなら少し大丈夫だが⋯⋯さすがにクラス全員は無理。


「ではここに用意したマジックアイテムのネックレスに鑑定してくれ。どこまで見れるかでそのレベルがわかる。名前までならその人の鑑定は1とされ、スキルが分かれば2、スキルの内容も分かれば3、作られた過程等の詳細が分かれば4、4が最高だ」


 アイテムにもスキルってあんのね。


「鑑定、と言葉に出せば使えるぞ順番にやるといい。その後に報告を頼む」


 鑑定、できるのだろうか?


「鑑定」


 俺にしか聞こえないであろう小さな言葉で鑑定と呟く。


「⋯⋯」


 何も起こらんやん。ログで確認。


 ・鑑定を使用した


 周りをキョロキョロ見渡し、もう一度鑑定を使い、ダメだったので団長に向かって鑑定、なんも起こらん。

 ただ、ログには使用したとなっているので使っているのだろう。


 結局4クラスの者はいなかったが、3が『遥斗』と『水美みなみ』だけだった。


 次にアイテムボックスだ。

 これに関しては箱型の物が虚空から現れて、その色でどのような性質なのか分かるようだ。

 これも呟けば良いらしい。


 クラスメイトの中で1番高かったのは鑑定の2人だけだった。

 高い程入る量が増えるようだ。

 入れられるサイズは出てくる箱に入れば関係なうようだ。何たるガバガバ設定。

 ちなみに色は鑑定の2人は黒で、『青、赤、紫、黒、銀、金』の順番で良いらしい。

 俺は、発動したようだが出てくる事はなかった。

 クラスメイトからケラケラ笑われ、騎士達だろうと思われる人達からため息を漏らされる。


 その後、個別指導として騎士が付くようで、俺は女性の騎士だった。


「私の名は美咲ミサキ。過去の勇者の血を継ぐものだ」


 ⋯⋯それって過去の勇者さんとやらがこの世の人達に手を出したって事?よく許されたな。

 てか、そいつはこの世界で恋をするのか?自分達を召喚した相手に?

 まあ、いいか。


 ・騎士、美咲が指導役となった


「え」

「どうした?」

「あ、いえ」


 名前が漢字だった事に驚いた程度だ。⋯⋯世界観が分からん。てか、これしか言ってない気がしてきた。


「まずは色々な武器に触れて見てくれ、何か会う物が会ったらそれを基準としていく」

「あ、はいありがとございます」

「感謝されても困る。これも私の仕事なのだ。は〜私だってイケメンの遥斗様や陽真はるま様が良かった。魔法も通常スキルも使えん貴方だとは⋯⋯ハズレだ。まあ、仕事はこなすだけだけだがな」


 なんだコイツうぜぇな。

 てか、あいつらは無いわ〜。

 おっと、これ以上『思い出す』と吐きそうなので意識を美咲さんに向ける。


「では、まずは剣からだな。過去の勇者様達も最初は真剣を持てる程の筋力がないとされているので木剣からだ」

「はい」


 ・木剣を手にした

 ・訓練を始めるようだ


 まずは素振りからなようだ。


「ふんす!」


 ふむ?どうだろうか?

 縦に一閃しただけだがね。


「腰が高い!もっと低く!素振りは剣術の基本!遅い!もっと速く振らんか!」

「初心者にそこまで求めたますか?」

「求める!魔王を敗れるのは勇者様達!そして貴方は曲りなりにも勇者なのだからしっかりして貰おう!」


 いや滅茶苦茶な!


 今日はひたすら素振りのようだ。

 ん?さっき『色々な武器に触れて見てくれ』って言わなかった?

 俺、剣しか触れてないんだが?

 美咲さんはお馬鹿説が出てきた。


 ちなみに素振りの間ログを確認した所、スキルの内容が見えた。

 ただ、1人だけだった。

 たまたま訓練場までの道ですれ違って顔を合わせた人、俺の幼馴染の猫魔ねこまだ。

 スキル【地形操作】


 ・操作したい地形に『手』で触れる事によって半径10メートル内の地形を操作できる

 ・繋がっている地形しか操作出来ない

 ・操作している間は魔力を消費する


 これは、強そうだ。

 魔力ってなんだろうね。

 この事から相手の顔を見たらログの内容が『更新』されると考えた。

 多分、まあ、絶対的にあっているだろうが、相手の顔を見ると相手の事で知っているログが更新されるのだろう。

 顔を見ないといけないとか苦痛、てかまじで出来ない人も居るのだが?

 顔を見ると吐いてしまう。

 校内でどれだけ吐いて、泣いて、苦しんだ事か⋯⋯考えない方が良いな。


 後、能力が分かった時点では内容が見れなかったのに、今度は見れた事から少し予想を立てる。


 1.相手が知っているから更新出来た(能力獲得時点では内容を知らないから内容が見れなかった)

 2.きちんと俺が意識していなかったから(みんながスキルを獲得している時、耳は傾けていたが見てはいなかった)


 どちらかと言えば1の方が説得力とゆうか、あっている気がする。

 まあ、できるならなんでも良いんだよ。

 まず、猫魔のやろうの能力が分かった。

 後、20人(教師含め)が分かってない。


「大丈夫だろうか?」

「大丈夫じゃない!もっとしっかりやれ!」


 美咲あんたに言ってねぇよ。独り言に関わるな恥ずかしい。

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