風邪は夏休み説
後編です。
前回は「細胞夢持ってる説」を思い当たるに至った背景や根拠について話した。今回はより具体的な話をしていこうと思う。
細胞が私たちと同じように働いていたとしたらどうだろうか。脳や心臓といった生命器官の根幹となる器官が「今日だるいからサボろうかな」とか「めんどくさいから手ぬいちゃお」といって仕事をしなかった場合人間は死ぬ。そのため、そういった器官に就職した細胞たちは簡単に休めない。
ただ休みがないというわけでもない。例えば筋肉は使いすぎると痛みを感じるようになり、あまり動かさなくなる。また1日の最後や、疲労が溜まっている場合、睡魔に抗えないことも多々ある。このようにして人体は休息をとっている。そうすると細胞たちの役割分担によってはたくさん働く場所、いわゆる「ブラック」な場所とそうでないところに」さが出てしまう。そう考える人は多いのではないか
しかしそうではない。例えば白血球などの免疫機能は体が病気にならない限り働くことはない。平常時に常に動く筋肉や骨、消化器官といった大半の機能がフルに活躍する中白血球はあまり働いていないであろう。
ではそうした免疫機能が働く事例として身近なものが「風邪」である。風邪をひくと免疫機能が働き、体温が上昇し、平常時に活動していた細胞の働きが低くなる。代わりに免疫機能は最悪の場合命に関わる事態に対処するおおきな仕事を行う。
よって風邪は普段私たちの生命活動に関わる細胞たちの「夏休み」とも言えるのだ。
また免疫機能には記憶作用がある。この記憶機能は簡単にいうと一度対処したウイルスには抗体を持つというものである。ということは免疫は働けば働くほど強くなると考えられる。(実態はそれほど単純ではないが……)
ということで身近なものに例えると風邪は免疫機能にとっての「レベル上げ」のようなものであると考えられる。
このように考えると定期的に体調を崩したり、風邪をひくということは悪いことではない。どこかの医学では全く病気にかからない状態を病気として考えているものもある。風邪をひいた時はいつも頑張ってくれている細胞たちにおやすみを与えて、今まで燻っていた細胞たちに働く機会を与えてあげたとポジティブに考えてもいいと思う。
病は気からと言う言葉もあるが、こうした考えを持つと自らの体調に対して前向きに向き合えるのではないだろうか。
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「ものを買うとはどういうことか」という商品価値の新たな視点についてのエッセイも投稿しました。そちらの方もお願いします。




