表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神となった異世界人は、異世界の知識をもって世界を繁栄させる。  作者: 千寿
第一章 異世界の国エルドラ王国編
1/71

異世界

考えても考え続けるだけなので勢いで描き始めました。後悔はしてないかも知れません。

 気がつけばそこは光の中だった。

 前後左右、上下にも影のひとつもなく、自分が今立っているのかすら分からない。


「(どうして、こんなことに……?)」


 この謎の現象(?)に陥るまでの記憶がなければ、自分が何者かさえわからない。

 ただ、自分が日本人であったことは自然と理解でした。


 しかし、自分の声も、顔も、性別すら無意識に意識出来ていないことに気づけない。


「(それにしても、これは夢……?動けてるのかも分からないし、時間がどれだけ過ぎてるのかも分からないし……)」


 なんの変化もなく、どれだけの時間が経過したかも分からない。

 体感(?)時間でだいたい5分程度経ったくらいだろうか、この光の空間の一点が更に光り始めた。影すら存在しない光の空間ですら、それが光だと分かるほど強い光。


 それは声ではない。なにか思念というか念話と言うべきか。強い、意思を感じ取った。


「(死してなお、行き場をなくし漂浪する魂よ。)」


「(輪廻の理にすら組み込まれることなく、ただ漂うことしか許されざる者よ。)」


「(そして、我が(意思)に惹かれ、引き寄せられし迷える子よ。)」


「(我、一世界(ひとせかい)を統べし神なり。)」


「(我、自世界(じせかい)の崩壊を憂う者なり。)」


「(我、そなたに(希望)を与え、影を払う者なり。)」


「(我、そなたに対価を求む者なり。)」


「(我、対価に信仰を求める者なり。)」


「(我、信仰が世界を満ちし時……)」


 声とも意思ともとれる言葉が、連なり重なるように頭に入ってくる。

 突如として起きたそれに、酷い頭痛に襲われ堪らず手で頭を押え、歯を食いしばり、瞳を閉じ、苦しみ悶えた。

 言葉が進むにつれそれは弱まって言ったが、一際強い言葉だけは頭から離れることは無かった。


「(我に仇なそうとする邪なる悪を(めっ)せよ。我が力を示し……)」



「はぁ……はぁ……はぁ……。い、今のは……。」


 呼吸が乱れ、冷や汗が全身を濡らし、頬には土が着いていた。




「それにしても、ここは一体どこなんだ……。」


 落ち着きを取り戻すのにしばらくの時間がかかった。

 土を払い、顔を汗は服の袖で拭えたが、ベッタリとした髪やびしょびしょの服まではどうしようもなく気持ち悪い。


「はぁ……、シャワー浴びて着替えたい。」


 近くにせめて水場がないかと、辺りを見回すが森と野原しか見当たらない。


「これ、森とか入って迷ったら絶対戻って来れないよな。かと言って人が来そうにもないし……。」


 んー……マジでどうするか。ここがどこか分からないし、てかここ日本か?

 でも、不思議とアレは現実だと思えちゃうんだよなぁ。


「よし、何はともあれ水と食料を探さねば。よく分からない場所で1人餓死なんて笑えないし。」


 決心し、森へ歩み出す。

 木々は密集と言うより、人の手が入っているかのように適度な間隔で、かつ自然な感じである。

 かと言って規則正しく生え揃っている訳では無いので10分も歩けば、もう森の終わりは完全に見失った。



 そして、数日後。


 エルドラ王国管理下の魔素の森で、身元不明の異世界人が発見、保護された。

 幸い、命に別状なく現在療養中である。


 この報告が世界に向けて発表された。

これから程々に頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ