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相沢優香とのお買い物②




「ランダムで七種類。シークレット二種・・・」


「あ、それシークレットは4ダースに一個の確率らしいよ」


「よっ・・・4ダース・・・ってことは、50個!?一個400円だから、2万円も出さなきゃ揃わないのか!?キーホルダー9個集めるだけでそんなに!?」


「それ、バラで買った方が安いと思う。3000円くらいかな」


「やっす!普通に買う意味ないじゃん!」


「何が当たるか分からないってワクワク感はお金じゃ買えないからね」


「あ、このぷちフィギュア、CMで見たことある。手のひらサイズで可愛いじゃん・・・ってこれが3980円!?」


「うん」


「・・・とりあえず、俺も奏のキャラソン買おうかな」




普段から集めてるようなグッズだけカゴに入れて、相沢と一緒にレジに向かった。で、グッズの支払いを済ませる。キャラソンCDを3枚買って4500円。ちょっと高いけど、元々買うつもりだったから、特別高いとは思わない。個人的に値段が高い低いと判断してしまうのは、それ自体に興味があるかどうかと、それに見合う価値があるか、だと思う。欲しいグッズはどんなぼったくり価格でも買いたくなるものな。




俺が支払いを終えると、続いて相沢も支払いを終え、二人で店の外に出る。時計を見ると、もうお昼前の時間である。そろそろ腹が減ってきたなと思いつつも、女子とのデートってどういうとこに飯食いに行くんだろう、と疑問に思う。ファーストフードってタブーなのだろうか。それとも、変に気張らない方がいいのか。そんな俺の考えに気付いたのか、はたまた偶然か。




「そろそろお腹すいたでしょ。午後に行くところに、ちょうどご飯も食べれる場所があるんだ。ちょっと高いかもしれないけど、アニメとのコラボもやってるんだよ」


「へえ、何年か前にラブマスとファミレスがコラボしてたよな。何千円か食えばクリアファイルもらえるやつ。ああいう感じかな」


「まぁ・・・そうなるね。でも、それは行ってからのお楽しみ。じゃ、次行こっか」




そう言って、相沢は俺の手を取り、目的地の雑居ビルの方に向かった。繋いだ手の柔らかさに顔が熱くなるのを感じつつ、俺は気にしていないそぶりで相沢についていく。しかし、この人は全然気にしていない様子で、俺は一生勝てそうにないなと思うのだった。

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